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『A...こんなこと言いたくは無いけど俺がいるってのに見る目なくない?』
レベル分けの時とか結構きまってたと思ってるんだけど。そう続けるハオオッパは相当ショックを受けているようで、未だに顔は手で覆われている。個人的な感想で一喜一憂しなくてもいいと思うのだけれど。そんな言葉は隣で小躍りしてるマシューを見て飲み込んだ。
『Aヌナ僕のことかっこいいって思ってくれてたんだねえ僕かっこいい?かっこいい?』
私の顔をじっと覗き込んで上目遣いで尋ねてくるマシュー。可愛いよ、と言いかけた言葉をどうにかして噛み砕いて、かっこいいねと頭を撫でてあげた。するとマシューはまたへへっと笑って喜ぶから、ハオオッパははいはいとまた不貞腐れたようにするのだ。そんな2人を横目にジュンヒョンはまた騒ぎだす。
『あの、あの部屋の中で話してたことはなんだったんですか!俺と色んなヒョン達への冒涜です!!好みって言ってたのに!』
好み、という、言葉を聞いて思い出したかのように再度耳を動かした両隣り。めんどくさくなる雰囲気を察してマシューの腕から逃げようとしたけれど、さっきよりも強い力で引っ張られ、立ち上がろうとした反動でマシューの胸の中へとおさめられてしまった。
『ヌナ、僕のことかっこいいって言ってたから好みの顔でもあるもんね』
『A、俺の顔が好みなんだったら先言ってよ。好みとかっこいいは別物ってさっきそういえば言ってたもんね』
『Aヌナ!早く朝言ってた人の名前を1から言い直す方が良いですよ!』
騒がしい3人にそろそろうんざりしてきたので、はあ、とため息をついてハオオッパとジュンヒョンに向き直る。マシューは姿勢もあって目が合わないが仕方ない。
『顔よりも性格、ですよ。そして顔かつ性格、ならなお素敵です』
少しだけ力が弱まったマシューの腕からそそくさと逃げ、丁度部屋に入ってきたウォンオッパの元へと駆け寄る。
『あれAどうしたの。なんかあった?僕の所に走ってくるなんて』
さすさすと頭を撫でてくれるオッパは、雰囲気から和らいでいる。別にあの3人がそうでないとかではなく、ただ単にいつまでも一緒話を長引かせるから少し離れたくなっただけだ。ちらりと3人の方へ顔を向けると、ないはずの尻尾がだらりと下がっていた。黙っていれば3人ともかっこいいのに、なんて、絶対今は言わないけど。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜!そう言っていただけると嬉しいです(;;)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです! (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます!!! (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年3月17日 22時