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眠い体をゆっくりと起こして準備を進める。
昨日は評価もあったからメイクバッチリしてたけど、今日は軽くでいいかな。メイクで1番力を入れているマスカラとアイラインだけささっとして、練習着に着替えて朝ごはんを食べにへと向かう。
パジャマのまま食べる人、一旦部屋着に着替える人、私みたいに練習着を既に着ている人と三者三様に別れている。空いている席で1人食べていると隣りに誰か座ってきた。
「A、おはよ、よく寝れた?」
俺は快眠やったと言い頭をポリポリとかく佳汰。私も、なんて他愛もない話をしていると、次は前に違う子達が座ってきた。アントニーくんとはるとくん。2人ともサバ番で見た事があるから間違いない。
「Aさん!僕晴翔って言います!昨日からAさんに話しかけるタイミングずっと伺ってて…」
「アントニーです!ワイもAさんと話してみたくて…」
可愛らしいふたりは朝なのに元気で眩しいくらいだった。咀嚼している最中だったので飲み込み、一呼吸おいてから2人に返事する。
「そんなこと言って貰えるなんて嬉しいなあ。タメ口でいいし、好きに呼んで。2人ともこれからよろしくね」
そう答えると2人は嬉しそうにじゃあAちゃんだ!なんて声を合わせて笑顔になる。先程よりも何倍も眩しい笑顔に若いっていいなあなんて急に年寄りじみたことを思ってしまう。世間一般的に見れば私も若い側なのだけど。
「でたAの初対面の人の猫かぶりと年下への姉対応、俺とかツーハオの対応はちょっと邪険なのに」
「2人の前でそういうこと言わないで、年下の前ではかっこいいお姉さんでいたいもん。佳汰やツーハオは同い年だから気を許しちゃうんだよ、許して?」
「許す許さないの問題じゃなくてさあ、こう…気を許してくれてるのはわかるけどデレがみたいというか」
デレ?なんて首を傾げているのは前の2人もそうだったようで、一緒に頭にはてなマークが飛び出る。邪険に扱ってるつもりもないし寧ろ私としては佳汰は気軽に話せる大切な練習生のうちの一人なんだけれど。
「気を悪くしたならごめんね。日本人で最初に話したのも、お内で最初に話したのも佳汰だから知らない間に心が寄りかかっちゃってるのかも。まだ1日だけど佳汰の存在に助けられてるところもあるし、本当に感謝してるよ」
思っていることを伝えると、軽くため息をつかれる。Aって0か100しかないの?なんて言いながら佳汰は食器を片付けに行った。
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てよん。(プロフ) - りあさん» エッ絶対そうですよね!?わかります、、同意しかないです。最近はこの小説を楽しみに生きてます!いつもありがとうございます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» わかります...気づいたら沼でしたね...彼はほんとに嫌がられるまでは可愛くお願いするタイプだと思ってるので!!!(大声) (2023年3月12日 12時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
てよん。(プロフ) - りあさん» パクハの可愛さに気づいてからは終わりでした…本編チャギ呼び継続してくださって嬉しい限りです!!ほんと感謝、、生きていけます() (2023年3月10日 13時) (レス) id: d7164918de (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - てよん。さん» コメントありがとうございます!パクハ多方面のオタクを沼入りさせそう(偏見)って感じで私も滾ってますチャギ呼びどうしましょうかね...?(笑) (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - もえさん» コメントありがとうございます(;;)個人的にパクハ大好きですし書くのも楽しいので嬉しいです...! (2023年3月9日 19時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年2月28日 21時