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私たち双子と友達になろうとしてきたのは後にも先にも新太だけだった。
この町ではそれだけ双子はタブーなのだ。
ただ皐月は顔が整っているからか話しかけはしないが隠れて見るファンは大勢いた。
そんな彼女らの話しかけられないストレスの捌け口は私だった。
だから私はいつしか学校で友達を作るなんて無駄な努力はやめることにしていた。
昼休み。
「A」
そう私のことを呼びに来たのは皐月だけだった。
「皐月、あれ。新太は？」
「委員の仕事があるから今日は来れないって」
「そうなのね。」
私は少し肩を落とした。朝のことちゃんとお礼言いたかったのにな。
「A、早くいつものとこに行こう？」
皐月は私の手をとった。
「はいはい。わかったから____」
私たちは同じ弁当箱を広げて食べ始めた。
「A、クラスで大丈夫？」
ふいに皐月がそんなことを聞いてくるから
「え？ああ…うん、大丈夫よ？」
私は皐月を心配させたくない一心でそう言った。
「…新太には言うのに僕には言わないんだ」
「え？皐月、なんて…」
ぐいっと皐月は私との距離を縮めてきた。
「僕は誰よりAのこと心配してるよ」
皐月は私の頬に触れた。
「Aがすごく優しくて他人を尊重できる人だって知ってる」
背ける私の顔を皐月は自分の方に向けさせ
「僕は一番Aを大切に想ってるんだよ」
皐月の真っ直ぐすぎる瞳が私は少し苦手だった。
何かに捕らえられるような恐怖を少し感じるから。
私は頬に添えてあった皐月の手を掴むと
「それは双子だからよ」
そう言い切った。
その時、皐月が切なそうな何とも言えない顔をした理由が私にはわからなかった。
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晴れの空(プロフ) - 空百合さん» コメントありがとうございます...！！こうしてコメ残してくれることがほんとに嬉しいです...わかりました！更新頑張りますね...！ほぼ休止状態が激しいですが応援してくれると嬉しいです！ (2018年9月23日 17時) (
レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
空百合(プロフ) - なんてコメントすればいいのかわからないんですけど……続きがすごく気になります！特に、20番のお話は好きです。やめないでくださるとうれしいです……！ (2018年9月19日 2時) (レス) id: b07a96ee40 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - arさん» 完結させられるように頑張ります！新しい作品も作りますのでぜひリクとかもしあれば気兼ねなく言ってください...！！本当にありがとうございます！！ (2018年9月5日 0時) (レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - arさん» ありがとうございます...！！今すごく泣きそうです...もう私の作品なんて楽しみにしてくれる人はいないのかもしれないってすごく思ってたのでこんな温かいコメント頂けて嬉しいです... (2018年9月5日 0時) (レス) id: ba85e0c2c1 (このIDを非表示/違反報告)
ar - 初めてコメントさせて頂きます。今回の作品で初めて晴れの空さんの書かれている作品を拝見させて頂きましたが、更新を毎日楽しみに待っております！今回も完結まで読ませて頂きたいですし、今後も他の作品が是非見たいです！ (2018年9月4日 21時) (レス) id: 3a674cfdde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：晴れの空
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/
作成日時：2018年3月17日 20時
