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141。 ページ8

「クーポンです。いかがです?」




「あらぁ。クーポンですって。」





彼は次々にお客さんの心を射止めていった。





…主にいい歳の主婦さんを。






「お母さん、お美しいですね。
どうです?紅茶でも飲んで一休みしませんか?」





様々な口説き文句を並べる彼に私はあぜんとした。




この人、ナンパの達人とかなんじゃない…?とか思ったりして。








「はい。次の束頂戴?」




あっという間にカゴいっぱいにあった




クーポンはなくなっていった。




A「本当にありがとうございます!」





私は素直にお礼を言った。




「可愛い子に優しくするのは当然だからね。」




彼はそう言うと私の髪に手をやった。





「僕、君の目に惹かれたんだ。澄んだその瞳に…」




彼は徐々に近づいてくる。





…いやそれに私は気づくのが遅すぎた。




あまりにも自然で、テクニカルで……









「オイ。」




そんな私たちの間に入ってくる金髪。





「……」




A「郁斗!」




目の前には真っ黒な学ランに身を包んだ郁斗がいた。





郁斗「お前、誰の女に手ェ出したのか
わかってんのか?」





郁斗は威嚇しまくった。





「女…?へぇ。君、こんな男の女なの?」




彼は私を見ながら聞く。




私は顔を赤らめながら頷いた。





「はぁ…これは驚いたな。初めてのパターンだ。」




郁斗「何が初めてのパターンだ。
ぶっ殺されたいのか。」





郁斗はぽきぽきと手の骨を鳴らしだした。






「いやいや。僕は温厚だから穏便でお願いするよ。」




彼はそう言うと郁斗に余ったクーポン券を渡して





「じゃあまたね。Aちゃん。」





彼はそう言うとまた隣のお店へと戻っていった。

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ころ嫁@クロミしか勝たん。 - え、、神ですか!? (2021年2月7日 15時) (レス) id: 6e464cfef8 (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - 桃華さん» ありがとうございます!未だにこうして作品を読んでくださる方がいるのはすごく嬉しいです。ぜひぜひまた見に来てください!わざわざコメントしてくださって本当にありがとうございます! (2019年3月4日 23時) (レス) id: e4780992c1 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとにもう最高でした!!!最後とか感動して泣きそうになっちゃいました(><)また作品見に来ますね!! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - ほんとに最高でした…!!!もうなんか最後感動して泣きそうになっちゃいました。゚(゚^ω^゚)゚。また作品見に来ます! (2019年2月8日 16時) (レス) id: b67182cffc (このIDを非表示/違反報告)
晴れの空(プロフ) - モカさん» コメントありがとうございます!どの作品も全然更新してなくて活動停止状態で申し訳ない限りです…才能なんて私には全くないのですがこういうコメントにすごく元気付けられます…また更新できたらしたいので他の作品もよろしくお願いします! (2018年3月16日 1時) (レス) id: e35424cf3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:晴れの空 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ika/  
作成日時:2015年3月13日 20時

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