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A「解放ってどういう…。」


私がそう言うと、紫耀先生は目を細めて私を見つめた。



その目付きは、今まで見た事のない、憂いのあるような、『男』の目で、その目に捉えられた私は
どうすることもできない。




平「…全部言っちゃったら、おもしろくないでしょ?」



「それに」





紫耀先生は笑って言った。

「俺だって、どうしていいか分からないよ。
ただ、自分の気持ちに正直になってみようかと思って。」









次の日の仕事中、紫耀先生の言葉がぐるぐる頭の中を回って、ぼんやりしてしまっていた。



そこへ突然、肩を掴まれ
「わぁっ!」
と、びっくりしてしまった。


私の肩を掴んでいる人を見ると、岸さんだった。


A「岸さん…。あの、お久しぶりです。」

岸「…Aちゃん、前を見てごらんよ。あと一歩でぶつかるよ?」



岸さんの言うとおり、自分の目の前にドアがあって、驚いてしまった。


A「ありがとうございます。びっくりしました。」


岸「びっくりしたのはこっちだよ。Aちゃん、ドアに向かってどんどん進んで行っちゃうんだもん(笑)」


岸さんが心配そうな顔をする。



岸「何かあった?海人君のこと?」

A「あっ、いえ。特に何もないですが…。」

岸「そっか…。それならいいけど。」




岸さんに返事をしなきゃ、と思い直す。


A「あの、先日のお話の返事ですが…」


岸さんは「?」という顔をする。



あれ、もう忘れちゃって、どうでも良かったのかな。結構悩んだんだけどな…。



A「海人と会う、っていう話です。」


その途端、岸さんはこちらを探るような表情をした。


A「海人はぜひ遊びたいそうなので、一緒に遊んでいただけますか?」


岸さんがパアッと笑顔になった。



岸「本当に?!すっげー楽しみ!
どこに行きたいか考えといてね。」

「そうだ!連絡先交換しようよ。そしたら会社で会えなくても相談できるし!」



A「そうですね。じゃあ、携帯持ってきます。」


私の連絡先に、岸さんのアイコンが並んだ。

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作品ジャンル:タレント
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きっちょむ(プロフ) - 碧さん» 碧さん、ありがとうございます!始めから岸君サブで、ちょこっとだけのつもりだったのが、予想外にいい子過ぎて一瞬岸君とハッピーエンドにしようかと思ったくらいです(笑)また応援よろしくお願いします!コメント嬉しいです♪ (2019年12月15日 23時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
- 良かったです!紫耀君カッコいいし、海ちゃん達は可愛いし…私、よく岸くんメインの小説読むんですけど、サブ?もいいなぁって思いました!おまけもホッコリして…ありがとうございました! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 4ed223f98b (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - まってます。楽しみにしてます (2019年11月6日 22時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - atu66mi67yu129さん、ありがとうございます!私も書いていて楽しかったので、そう言っていただけると嬉しいです★おまけ更新した時にちょっと続編書きたいなぁと思ったので、どっかのタイミングで書きたいと思います! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 楽しい話だったので更新が待ち遠しかったです。ぜひとも続編お願いします。 (2019年11月6日 21時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きっちょむ | 作成日時:2019年10月26日 16時

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