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岸さんとの約束の日になった。

行き先は海人(と、岸さん)の意向で、公園に行く事にした。

海人がおにぎりを食べたいと言ったので、お弁当も作った。






約束の時間。

岸さんが車で迎えに来てくれると提案してくれたが、丁重にお断りした。
海人と二人で電車やバスに乗る機会も大事にしたい。



約束の公園に着くと、入口の駐車場で、すでに岸さんは待っていてくれた。


岸「おーい。こんちはー。」


海人を見ると、少し緊張した顔。


私は海人に声を掛けた。

A「海人、大丈夫だよ。優しいお兄さんで、キャッチボールしてくれるよ!」

海「うん…。」


岸さんが来て、海人に話しかけた。
岸「海人くん、こんにちは。今日は来てくれてありがとう。」

海人がおずおずと岸さんを見上げ、聞いた。

海「お兄さんは…ままのお友達?」

岸「(笑)…そうだよ。ママのお仕事のお友達だよ。今日はたくさん遊ぼう。」


その言葉通り、岸さんは海人と目一杯遊んでくれた。

ダイナミックな遊びにエンドレスなおいかけっこ。私じゃなかなかできない遊びをたくさんしてくれた。

キャッチボールをする頃には海人はすっかり岸さんにべったりで、握った手を離さないほどだった。




海「お兄さん、ボクの隣でお弁当を食べよう!」


私が作ったお弁当に、岸さんは喜んでくれたようだ。何を食べても、
「これ、うまい!」「この味付けは俺好み!」
と、褒めてくれた。


海「ままのご飯は美味しいんだよ!ボク、いーっぱい食べるもん!」

岸「だから、海人はそんな元気なんだな。えらいぞ!」



岸さんと3人で食べるお弁当。

私はまた彼の事を思い出していた。

彼が生きていたら、こんな風だったんだろうか?




そんな私の気持ちが表情に出ていたのだろう。

岸さんが私の目をじっと見て言った。





岸「俺は本当のパパじゃないけど、でも、今日はそういうつもりで過ごしてくれたら」



「…俺も嬉しい。」




私は今、どんな表情をしているのかな。

自分で、分からない。

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きっちょむ(プロフ) - 碧さん» 碧さん、ありがとうございます!始めから岸君サブで、ちょこっとだけのつもりだったのが、予想外にいい子過ぎて一瞬岸君とハッピーエンドにしようかと思ったくらいです(笑)また応援よろしくお願いします!コメント嬉しいです♪ (2019年12月15日 23時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
- 良かったです!紫耀君カッコいいし、海ちゃん達は可愛いし…私、よく岸くんメインの小説読むんですけど、サブ?もいいなぁって思いました!おまけもホッコリして…ありがとうございました! (2019年12月15日 23時) (レス) id: 4ed223f98b (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - まってます。楽しみにしてます (2019年11月6日 22時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)
きっちょむ(プロフ) - atu66mi67yu129さん、ありがとうございます!私も書いていて楽しかったので、そう言っていただけると嬉しいです★おまけ更新した時にちょっと続編書きたいなぁと思ったので、どっかのタイミングで書きたいと思います! (2019年11月6日 22時) (レス) id: 1ef3c32ee2 (このIDを非表示/違反報告)
atu66mi67yu129(プロフ) - 楽しい話だったので更新が待ち遠しかったです。ぜひとも続編お願いします。 (2019年11月6日 21時) (レス) id: c65eb063a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:きっちょむ | 作成日時:2019年10月26日 16時

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