おとなりさんとの恋愛事情。-Ki-

ベランダの人 ページ21

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ーーーぐぅぅぅぅ…











「…」










「…ふふ」











…わ、笑われたっ……/////



なぜ今鳴るの私のお腹っ…！！！



最悪最悪最悪っ………！！！！！！











「身体は正直じゃん？ほら、行こ」



「…、///」











恥ずかしさで赤くなった私に、少し口角を上げた北山さんが小さく手招きをする。



下を向いて小さく頷いた私は、もしかしたら最初から断るつもりは無かったのかもしれない。



なんだろう



この胸の熱いものは…



私、なにかおかしいのかな。

















「どーぞ」



「お、お邪魔します…」











同じ玄関なのに、全く違うように見える。



シックなモノクロで統一してある家具と、爽やかな香りが漂う廊下。



リビングに入ると緊張は一気に高まって、やっぱりモノクロな家具と所々に置いてある観葉植物で気を紛らわせる。











「ミツー、来たのー？」



「おー」










ベランダの方で声がして、ひょいと現れた顔。



多分さっきのベランダの人……











「こんばんはー」



「あ、こんばんはっ…はじめまして…」



「ミツ、いいの？」



「ん」



「あの、俺二階堂って言いますっ、よろしく！」



「あ、北山Aですっ、よろしくお願いしますっ…」



「ほんとだ、知らないんだね」



「え？」



「ううん、Aちゃん肉食べよ！」



「あ、はいっ…」











二階堂さんにちょいちょいって手招きされて、ベランダに向かえばおいしそうな匂いと共にジュージュー焼かれてるお肉達。











「はい」



「ありがとうございますっ」



「ミツは奉行だから遠慮なく食べてね」



「お前が言うな」



「まぁまぁいいじゃない、俺にもちょうだい」



「やらん」



「なんで！それ俺が持ってきた肉だし！」



「お、うんまっ」



「ちょっと！自分だけ食べるなよっ！」











仲良いんだなぁ…



ちょっと羨ましいかも。



私が部屋に友達を呼べる日は来るのかな…






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