挨拶 ページ3
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「ただいまーーー…」
返事の帰ってこない部屋に寂しさを感じなくなる日はいつくるのかな。
そんなふうに両親の顔を思い出し、軽くホームシック気味でもある私。
とことんやっかいだな、自分。
「あ…、」
玄関の隅に置かれてる紙袋を見つけて思い出す。
お隣さんには挨拶に行かなきゃだめよ、って母親に持たされたもの。
今日仕事が終わったら行こうと思ってたんだった。
「…はやめに行っちゃおうかな」
そう思ってその紙袋を手に取る。
再びドアノブに手を伸ばし、数歩離れた左隣の扉の前。
チャイムを鳴らすとすぐにインターホン越しに優しそうな声が聞こえた。
��ーーーはい、どちらさま？��
「…あ、あの、隣に引っ越してきたものですが…、挨拶に…っ」
��ーーーまぁまぁ、今開けますね��
ガチャ、って扉から現れたのは、笑顔が優しいおばあさん。
その笑顔になぜだか不思議と安心して、ちょっとだけ泣きそうになってしまった。
「……あ、突然すいません。隣に引っ越して来た北山です。あのこれ、つまらないものですが…」
「まぁまぁ、わざわざありがとうね。最近は引っ越しの挨拶なんてなかなかしないのに…、お若いのに関心ね」
「いえ…、では失礼します…」
「はいはい、ありがとうね」
優しそうな人でよかった。
そう思いながら廊下を戻る。
右隣のお隣さんは角部屋だから、きっと私が引っ越してくる前は静かで快適な暮らしをしてたに違いない。
きっと少なからずなんらかの騒音を感じさせてしまうはず…
ーーーピンポーン
ーーーピンポーン
「…」
…留守、かな？
音沙汰ないおとなりさんを後にし部屋へ戻る。
お腹すいたなー、って時計をみれば、もうすぐ18時を回ろうとしていて。
冷蔵庫を見渡し材料を確認して調理の準備。
小さい頃からお手伝いとかさせてもらってたから料理は嫌いじゃないし、出来るだけ自炊しようって決めてる。
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ゆう(プロフ) - こちらの作品は更新されないのでしょうか？とても惹き付けられるお話でドキドキしながら読ませていただきました。続きが気になります。 (2022年2月15日 23時) (
レス) @page19 id: 9fb175fbae (このIDを非表示/違反報告)
ぴい(プロフ) - 更新頑張って下さいね(>_<)毎日楽しみにしてます！ (2017年1月6日 21時) (レス) id: 67b10679ef (このIDを非表示/違反報告)
ぴい(プロフ) - こんばんは！続きは更新しないのですか？(>_<)いつも楽しみに待ってます♪ (2016年12月26日 23時) (レス) id: 67b10679ef (このIDを非表示/違反報告)
北斗七星(プロフ) - Kさんキミ明日をずっと読ませて頂いていたものです！新作おめでとうございます。Kさんの書くお話とても素敵で大好きなのでこちらのお話も楽しみにしています！更新頑張ってください！ (2016年10月25日 22時) (レス) id: 9ff866e7a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうちょ。 - すいません、『この作品はもう更新されないのですか？』の後の『それとも、』は誤字です。 (2016年10月4日 1時) (レス) id: 32b17d2c21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：K
| 作成日時：2016年4月27日 21時
