占いツクール
検索窓
今日:35 hit、昨日:55 hit、合計:14,084 hit

2話 いつもの朝part3 ページ6

「四ツ葉、今日は?」
「今日と明日は10時から駅前の喫茶店でバイト。Aは? 今日何時?」
「んー、文化祭の準備あるから時間分かんないかも」
「…うん、分かった。じゃあ時間分かったら連絡寄越して。絶対に。で、駅前の喫茶店に来て。絶対に」
「はいはい」
「はい は、一回」
「はい…」

ムスッとした声で言い直しを要求してきた四ツ葉にビクッとなった。少しふざけすぎたかも…。逃げるように、早々と家を出ようとすると「待った」と制止される。
もしかすると怒られるのかな…。
一瞬怯えたが、四ツ葉は「襟、曲がってる」と私の制服の襟を直し始めた。
怒ってない…。良かった…。
襟を直してくれている四ツ葉はまるで私のお兄ちゃんのみたいだなぁ…。何て思っている私の襟を直し終わった四ツ葉は…

「A」

私の名前を呼ぶ。

「ん? なに…」

見上げると同時に言葉が遮られる。
それもそのはず。だって四ツ葉が唇にキスをしてきたのだから。
うーん…お兄ちゃんだったらこんな事はしないかぁ…。

「行ってらっしゃい。愛してるよ、A」

優しく微笑んだまま私の頭を撫でる四ツ葉。
そんな彼に私も一言。

「うん、私も四ツ葉の事…好きだよ。
行ってきます」

そのまま家を出る。いつも顔を見ないまま出る。彼の顔を見たらいけない気がする。
見てしまえば…この心地の良い居場所が壊れてしまう気がするからだ。



私たちは付き合ってはいない。
私たちは、サーヴァンプとその主人である。
私は人間で、四ツ葉は人間ではない。

四ツ葉は私のことが好きらしく、愛してくれている。
…私も四ツ葉のことが好きだ。でも、愛してはいない。

私は四ツ葉に恋愛感情は向けていない。
四ツ葉には何かしらの感情があるのは気づいているが、その感情の“名前”は知らない。




そもそも、私は“愛”と言うものを知らない

3話 学校にて→←2話 いつもの朝part2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
設定キーワード:SERVAMP , サーヴァンプ , ヤンデレ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キタペン | 作成日時:2018年9月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。