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10話 尻に敷かれる弟 ページ19

注文した飲み物を飲んだ頃にリリイさんは「そろそろですね」と足早に会計を進め、外に出た。
…と、思ったらドアから ひょっこ… と顔を出し「四ツ葉、四ツ葉っ。ちょっと来てください」と手招きをした。四ツ葉はリリイさんの元へと外に出る。私も連れて外に出ると…ソコには城田くんと猫…スリーピーアッシュが倒れていた。…あと、側には変な人形も落ちていた。

「じゃあ彼をおぶって家まで送ってあげて下さい」
「何で俺が…」
「だって〜私って肉体労働苦手なタイプじゃないですか」
「俺もソコまで得意じゃないがな。…もう、分かったよ…。運べば良いんだろ」

はい、宜しくお願いします。と、リリイさんは四ツ葉に笑いかける。上手く尻に敷いている感が凄い。

城田くんのリュックの中に黒猫を詰めた四ツ葉。大丈夫かな、猫…。
私は変な人形を持ち上げてみる。…あっ、この人形…。

「コレ…あの手品師? 人形になったの…?」

ぐるぐる と、回しながら色んな方向から人形を観察していると…人形は急に動き出した。

「ぐるぐる回すんじャねェよクソガキィッ!
気持ち悪いだろボケがァッ!!
…というかァ〜…君もボクを無視した1人だろォ〜!? 血、吸ってやるから首差し出せやァッ!! ぎゃははは…むぐっ」

饒舌で喋って笑う人形は途端に笑わなくなる。そりゃそうか。だって四ツ葉が口回りを思いっきり握りしているのだから。

「吸わせるかっ。 …得体の知れない物には触れたらいけません」
「はい…身に染みました…」

大きな声に心臓はバクバクである。
まぁ、無表情だけどね。
四ツ葉は何の躊躇も無く人形を城田くんのリュックに投げ込み、蓋をするようにチャックを締める。

「えっ…城田くんに押し付けて良いの?」
「良いだろ別に」

良いんだろうか…?
朝とかソイツ五月蝿そうだなぁ…取り敢えず、頑張れ城田くん。
寝ている城田くんにリュックを背負わせ、四ツ葉は軽々と彼をおぶる。
私はリリイさんに「彼女は私が送ります」と肩を掴まれた。
一緒に行くつもりだったので二人揃って「えっ?」と声を溢した。

「彼女に聞きたい事があるんです。任せて貰えませんか四ツ葉…?」
「…。…分かったよ、“兄さん”の事は俺も信頼してるからな…」

ムスッとした声だったが、四ツ葉は承諾をした。リリイさんは「嬉しいこと言いますね」と笑う。四ツ葉は城田くんを送るため歩き出す。


「では私たちも行きましょう」
「はい…」

リリイさん…私から何を聞きたいのだろうか。

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作者名:キタペン | 作成日時:2018年9月14日 18時

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