名は体を表さない5th【清水潔子成り代わり】

表さない 184話 ページ29

全くもって意味がわからない。
夢とは見る人の潜在思考とかだとは聞いたことがある
だけど、何を思ったらこんな夢を見るのか……私には考えつかない。
だったら“バグ”ということも考えれる。
元々、私はいるべきな存在でいるべきではない存在。
そう考えるのが妥当。

私は歩道で一人考えていた。
必死に考え続けた。
さっきのこびりつく血の臭い・視覚的な暴力を思い出さないように
冷静に深く考えた。
が、やっぱり無理だった。

思い出さないという行為事態が思い出させる。

『バグでもこんな仕打ちはないよ』

『ねぇ、父さん。あの時は責めなかったけどこんな風になるなら転生とかいらないよ』

『なんで、私がこんなことに……!!』

自分ではもうどうすることもできなくなり
私はただただ責めた。
お門違いのことかもしれない

でも、私の頭は容量オーバー……

ガツンと地面を叩いた。
手は血で滲むが夢だからか痛みはない。


私はどうしようもないこの気持ちを地面にぶつけ続けた。

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