父親になってしまった俺。part2

ぶり返し。1 ページ39

Aが言う「大丈夫」の信頼性っつーのは

前回の妊娠の時から結構精度高めではあるものの


だいたいのサイトには
「つわりは12〜15週ごろには治る人が多い」
なんて書いてあるってのに

13週にして初めてリバースしたことが俺の中でちょっとひっかかってて

肌身離さずケータイ持ちながら仕事してたけど、無事鳴ることはなく

俺が帰ってきた時のひなとつむと同じ寝相で寝てるAの寝顔を見る限り

多分大丈夫そうかな… なんてやっと少し安心する。



ぶっちゃけ、妊娠分かった時は早すぎたかもな…
みたいなことがよぎらなくもなかった。

でも

まだまだ物心ついてない娘たちに一切心配はかけず
俺がツアー始まる頃にはちょうど安定期なわけで。


Aの完璧な計算か、お腹の子の気まぐれか、

いずれにせよ
授かるべくして授かった子だなぁって

ひなとつむの時より妊娠に対する感動ってのは大きかったり。


どうかこのまま、無事に出産までいけますように。

リバース、今日だけで済みますように。

そんなことを願いながら寝たのに。


翌朝、俺が起きるとキッチンのシンクに手をついたままフリーズしてるA…


「どした？どこがツライ？」

「なんか…吐きづわりみたいな感じが急にきた…食べても…きもちわるい…」


なんて、吐き気を逃すように深呼吸する感じは久々にみた割と辛そうなやつ…


2年前ならこうなったAにずっとついてやれたけど

朝から犬追いかけ回して遊んでる姫2人はご飯待ちなわけで。


とりあえずAに座ってろ、とソファーまで連れてって

俺は朝ごはん作りにとりかかった。

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