父親になってしまった俺。part2

コウノトリ速達便。3 ページ30

「え…わかってたんじゃないの？俺また気付けなかったと思ってこの10分だいぶ落ち込んだよ？(笑)」


「いや…今起きるまでもしかして？すら思ってない…けど、この寝起きめちゃめちゃ気持ち悪い感じつわりっぽい…しかも車だもんね…」


2人で話し合ったところで意味ねぇから早く帰って検査薬だな、ってなったけど


家まで残り10分の距離でもAの吐き気はぶり返していて


ふ〜きもちわる〜って言いながらひなを抱っこしようとするもんだから無理するなと速攻阻止。


俺が抱っこ紐でつむ、左手でひなを抱っこするイクメン感溢れるスタイルで家に入ると

ちょっと座ってろ、とだけAに言い、先に双子たちの風呂を済ます。



Aの背中をさすることしか出来ず
俺までもれなくつわり貰ってた前回と比べると
もしかして俺も少しは成長できてんじゃないの
なんて少しだけ自画自賛。



車の中で爆睡して風呂入ってさっぱりした姫たちは元気いっぱい腹ペコ状態。

さぁ父、ご飯まで今日はやっちゃいますか〜

なんて思ったけど風呂から上がってきたらテーブルの上にはすでにセットされてるご飯と

へっちゃらな様子のA。


「なんかひろくん、ちゃんとパパできてるね、こんな感じなら早く家族になりたいって思って来てくれたのかもね」


なんて言いながら見せて来たのは陽性線くっきりな検査薬。


ほぼほぼ100%妊娠を確信してたのに

やっぱり陽性線くっきりな検査薬はめちゃめちゃに嬉しくて

やったぞー！！って思いっきりAを抱きしめた。

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