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始まりの話。3 ページ3

まぁ40年も生きていれば何回か恋愛をするわけで。

んでハタチも過ぎれば自分が人を好きになる前兆って言ったら変かもしれないけど

あ、この人のこと好きになるな俺っていう感じもわかるもんで。

15年ぶりに会ったAに完全にそれを感じてしまったわけでありますよ。


「……え、まってAだよ、、ね、、??」

「そうだよ(笑)誰ですかとか言われたらぶん殴ろうかと思った(笑)」


綺麗に化粧してスラっと痩せてて抜群に綺麗になったな、とうっかり心拍数が上がったのに

すごい口が悪いことは変わってなくていいんだか悪いんだかw


「いやお前全然連絡くれないし会ってもくれないからまさかいると思わないじゃん!」

「だってひろくんスーパースターになっちゃったから
会って週刊誌にでも撮られたら大変だし

ケータイだってもしかしたら
LINEそのまま流出するかもしれないじゃん!!」


小さい頃から何故か異様レベルの危機管理みたいな能力はしっかりしていて

Aが小学校に上がる頃には公園行くのに家の鍵かけなかった俺に

「ヒロくんげーのーじんだからカギしなきゃだめ!」

って怒られてたっけ。


「お前のその用心深さはほんといつ誰から身につけられたんだよ(笑)
今日来ることぐらい連絡くれてもいいじゃん(笑)」


とうっかり突き放すような態度で話してしまうが

この5分で完全にAに心持ってかれていることを自覚していて

もういつ2人になるかしか考えてなかった。


いや、もはや俺の心の中では

この後絶対2人になるぞという決起集会が開かれていた。


「何で連絡しなかったのって
もしLINEの情報漏れてたら女の子1人来るってだけで
週刊誌の人来ちゃうかもしれないでしょ!!」

「お前…前世で週刊誌になんか相当恨み持って死んだんだな(笑)

…………でも、そんなこと考えてくれる人中々いないよ… ありがとう。」

「ヒロくんのありがとうとか初めて聞いた(笑)」

「バカかお前、お前が2歳ぐらいの時、
お菓子とか小石とか砂持ってきて俺にくれるから
その度ありがとう言いまくってたぞ(笑)」

「それはどういたしまして」

「30年越しのどういたしまして響くかよ(笑)」



「「「「うっす〜〜〜〜〜〜〜」」」」


約15年の空白がまるでなかったかのように喋り続けてたら俺の同級生勢が合流した。

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ジャニ姫 - おさ馴染みでも、それが久しぶりの再会で恋して互いに好きだったって分かって、「俺と結婚して下さい」ってプロポーズ。更には同棲生活まで、そんな恋愛するの、幸せですし、良いですよね。続き待ってます。 (2021年7月5日 1時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てしゃ | 作成日時:2021年6月30日 12時

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