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アルバスは目の前のご馳走も、周りの喧騒も、校長の挨拶も、メロディのない校歌にも、何一つ集中できずに入学式を終えた。そして気がつけばすっかり日が落ちて暗くなったグリフィンドールの自分のベットで、目も閉じずにただ一つのことを考えていた。
アルバスの心中を独り占めするのは、レイブンクローのシルバーの目をした生徒だった。今思うと監督生バッチが胸元に光っていた気がして、レイブンクローのローブを着ている割にはレイブンクローのものでは無いネクタイをしている気がした。
アルバスの頭の中は不思議な雰囲気の先輩で埋まったが、明日は朝早くに最初の授業があることを思い出し、観念して目を瞑った。
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結局あの後その生徒を見かけることはなく、１週間が過ぎていった。
たいしたイベントは起こらなかったが、しかしアルバスにとって居心地の悪い視線を向けられ続けるのに変わりはなかった。
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その日のアルバスは気晴らしに禁じられた森付近を散策していた。禁じられた、とだけあって森の中には恐ろしい魔法動物たちで溢れかえっているのは知っていたため、少なくとも森の中に入ろうとするほど無謀にはなれなかった。しかし数十分後、何がどうしてか、アルバスは森の中を走り回る羽目になっていた。
「「うわぁああぁああぁああああぁああああああ！！！！！！！」」
「あはは！楽しいねぇアルバス！」
「どこが、どこがですか？！アクロマンチュラに追いかけられることのどこが楽しいんですか？！？！」
およそ30分前、アルバスが探し求めていた生徒とアルバスはふとした瞬間にアクロマンチュラの群れを怒らせてしまい、禁じられた森を逃げ回る羽目になっていた。
「はぁ、っはぁ、はぁ……っ、プロテゴ！」
「おっ、やるね」
そう呑気にアルバスの魔法に感心する例の生徒は、「僕も負けてられないな」と呟いて、一番近くにいたアクロマンチュラを火薬樽に変え、群れの中央に放った。
「アルバス、プロテゴそのままだよ」
「えっ？」
──瞬間、火薬樽が爆発し、辺りが弾け飛んだ。付近にいたアクロマンチュラを巻き込み、草木を巻き込み、地面に控えめなクレーターを作った。
「よし、一件落着！八本も足は必要なかったみたいだね」
そう言いガッツポーズをとる例の生徒に、アルバスは開いた口が塞がらなかった。
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桜(プロフ) - ダンブルドア・アルバスではなくてアルバス・ダンブルドアじゃないだろうか？ (5月6日 10時) (
レス) @page3 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - この先輩概念のやつめっちゃ好きなのだがもう続きは出ないのだろうか… (1月29日 19時) (レス) @page7 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐うどん(元稲荷) | 作成日時：2023年12月11日 0時
