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大広間についてもアルバスの不安は拭えず、そしていよいよ己の名前が読み上げられようとしていた。
「………ダンブルドア・アルバス！」
騒がしかった大広間は一瞬静まり返ったように感じた。観念して前に進み出るアルバスは、もういっそのこと大きな声で泣き出すのもありかもしれない。そう思っていた。
アルバスが観念して帽子を深く被ると、くぐもった声が耳に届いた。
「おや、“マグル嫌いのダンブルドア”の息子かい。ふぅうむ、ふむ。おやなんと、なんと素晴らしい才能か……！」
いきなり父親が引き合いに出されて口から奇声が溢れそうになったが、次に続く賞賛の言葉に一瞬脳みそに白いベールがかけられたかのような心地に陥る。
「ふむ、ふむ…冒険心があり、勇気があり、闇をも恐れぬ力強さが、好奇心に溢れ、数多の知識を吸収せんとする勤勉なその心意気が、信念に使え、一途に誠実であり続け、公平であろうとするその姿勢が、己を見てほしいという自己顕示欲、そして真に寄り添える友を求むその姿勢があればこそすれ……！いやはや、どのようになろうとも君は上手くいくだろうね……」
ぶつぶつと言い出したその“組分け帽子”はアルバスの持つ才能を前にどの寮に振り分ければ良いかわからず、狼狽えているようだった。
「ふむしかし、しかしだ……その“正しくありたい”という強い思い、そのためならば闇に一人で立ち向かわんとするその姿勢！ああまさに、まさに……アルバス・ダンブルドア。娘の復讐にマグルを殺した“マグル嫌いのダンブルドア”の息子よ！君に相応しいのは……」
「グリフィンドール！！」
そう叫ぶと同時に明るくなる視界。一瞬顔を顰めたアルバスは、目を開くと、歓声と拍手の中から真っ直ぐに己のブルーの瞳を射抜く、シルバーの瞳をしたレイブンクローの生徒と目が合った。そのどこまでも透き通った瞳にアルバスは途端、冷水を頭から被ったような気分になり、一瞬足が竦んだが、副校長に促されよたよたとグリフィンドールのテーブルについた。
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桜(プロフ) - ダンブルドア・アルバスではなくてアルバス・ダンブルドアじゃないだろうか？ (5月6日 10時) (
レス) @page3 id: e22cbff476 (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - この先輩概念のやつめっちゃ好きなのだがもう続きは出ないのだろうか… (1月29日 19時) (レス) @page7 id: 01548bf821 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐うどん(元稲荷) | 作成日時：2023年12月11日 0時
