急激な進展 ページ33
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『寒くない？』
玉｢…華原さん｣
私を見て驚いたのかちょっと目をみひらく
『最近風がちょっと冷たくなってきたよね』
玉｢ね｣
横に座ると、彼は横目でそれを確認してゴロンと私との間にひと1人分のスペースを空けた
『…』
玉｢…英語のテスト、受けなくていいの｣
『それは玉森くんもでしょ』
たますげぇ怖かったんだからな！
ニカが怯えながら言ってたけど
怖くはない、かな
そこは一安心
不機嫌さんだとは思うけど
『ダンスペアのことなんだけど』
当たり障りのない話をしてから本題に入るつもりが
沈黙が怖くて、初っ端からぶっ込んでしまった。…ら
玉｢あー…気使わなくていいよ
華原さんが組みたい人と組んだらいいし｣
早々に心のシャッターを閉められてしまった
…これはやっぱり
みんなが言うように相当な感じ？
『…いや、あのね？』
玉｢あ、もしかしてもうペア組んだとか？
それなら別に俺に言わなくてもいいのに
華原さんの自由だし｣
そう笑って言うと
立ち上がって出て行く素振りを見せたので
『あの勘違いなので！』
思わずそう叫んでしまった
玉｢え｣
『藤ヶ谷先輩とふたりでお昼食べてないし、
凪沙とわたもいたし、
咄嗟に袖掴んじゃったのも窒息死すると思ったからだし、
ってかまずまだペア誰とも組んでないし
そもそもさみんな…』
玉｢ちょ、ちょっと落ち着いて｣
息継ぎなしで一気にここまで言うと玉森くんは
さっきより少し柔らかくなった雰囲気で私を宥めてきた
『…取り敢えず、全部違うんだって』
肩に置かれた玉森くんの手に自分のを重ねながら、俯きがちにそう言うと
ずるいなぁ…と呟きながら彼は
玉｢とりあえず座ろ｣
あぐらをかいて地面に座った
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あい(プロフ) - 初めまして。この主人公と玉森くん可愛すぎます♡表現が素敵で面白くて、大好きなお話です。このお話しに出会えてよかったです♡おまけも気になりますし、まだまだ玉森くんのお話を読んでみたいです！ (2023年4月23日 21時) (
レス) @page48 id: eff587300e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - こんばんは！いつも楽しみにしてます！リクエスト大丈夫ですか？ (2021年2月4日 23時) (レス) id: 1f79981bd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2020年12月20日 22時
