北さんの弱点 ２

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あれから準備は進み
あっという間に文化祭当日


そして私は何故か
ティンカーベルという
謎の衣装


クラスの男子がとある曲にハマり
そこで映っていたティンカーベルの衣装が
気に入ったそうで
やけに手の込んだ衣装を作ってくれた

てか器用だな



私は侑と呼び込みしてこいと
言われ、いまは小さな看板を持ちながら
廊下を見て回ってる





『良かったら来てくださーい』


侑「２年２組の教室来てくださーい！！」




どんだけ全力なのこの人
お陰でめちゃくちゃ注目を浴びている

まあ、でもこれで呼び込み成功すれば
良いのか



２人で順調に呼び込みしていく
気付けばクラスの中は人だらけ




「ツム！人足らんからお客さんの相手しといて！峰さんはとりあえず休憩いってきて！」




ツムはクラスの人に呼ばれて行ってしまった
休憩か


回る人とか決めてなかったし、
この服着替えるの面倒臭いし適当にこのまま行くか




１年生からぐるーっと周り
外に出てる屋台も覗きに行く

外は３年生が担当していて
外部のお客さんも沢山来てる


北先輩に会いに行こう

会えるかも分からないけど屋台を見て回る



基本、夏祭りの時みたいな出店が多いな




すると北先輩を遠くに見付ける
制服の白シャツの上から法被を着ていた

なんでも似合うって罪な男



でも、たぶん尾白先輩と大耳先輩もいる
いまから３人で回るのかな


そう思うと近付けなくて教室に戻った





戻るとツムが思ったより囲まれてて
クラスは大賑わい




『やっぱり手伝うよ。とりあえずあそこにいる人たちからメニュー聞いてくるね』


「まじ？！助かるわ！」





早く流れを良くするためになるべく
素早くお客さんをさばいていく

バイトした事あるから手馴れたもので
数分で流れは元通りになった


やれば出来る子、それが
私、峰Aデス




と、心の中で呟き次のお客さんを呼ぶ







『北先輩…！』


北「…嗚呼、峰さん確かこのクラスやったな」


『はい！来て下さり、ありがとうございます！ではこちらにどうぞ』




なんか変な間があった気がしたけど
気にせず３人を中へ案内


カフェといってもインスタントのコーヒーと
スーパーで買ったような焼き菓子しかない


その代わりにコスプレしている生徒と
記念撮影OKという謎のシステム



私も朝から何枚か撮ったけど
小人の格好をしたツムは大人気で
揉みくちゃにされてる








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