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おかわり含めて、とりあえず夕食を終えると
サムが私の所へ近付いてくる


な、なんだ
すごい険しい顔してる…




治「お前、カレーに何入れた」


『あ、美味しくなかった?ごめん』


治「逆や!あんな上手いカレー何したんか教えろ!」





ほんと、ご飯になると顔怖すぎる…
私はこっそり入れた隠し味をサムに教えた


このカレーは
ハチミツと牛乳、ソースとケチャップを入れただけ

気付く人は気付くんだなーと関心






北「でも、確かに3年間の合宿の中で1番美味(うま)かったなぁ」


『北先輩のお口にも合って良かったです』





1番だなんて言われると素直に嬉しくて
表情が緩んでしまう


北先輩の後ろでは
双子が私を無言で茶化している


私が何も言わないからって許さないから…






軽く睨んでいると
“ほな、ご馳走さん、明日もまた宜しくな”と
食堂から出ていってしまった北先輩
その後に続くように双子も出ていった






川「好き…なんですか?」


『へっ?!』







隣に居る川谷さんが急に好きなんて
単語を出すもんだから大きめの声が出てしまう


3年生の先輩たちは別件があるらしく
ここにはもう居ない






川「さっきの、あのオーラのある人が好きなんですよね?」


『…そう、なんだよね。多分』


川「多分なんですか?」


『叶わない恋して、辛い想いしたくないじゃん…?』






きっといま川谷さんが1番辛い想いをしてるのに
私は意地悪なことを言ってしまう


1個下の子なのに情けない…
手をギュッと握りしめて震えてる川谷さん


泣かせちゃった、謝らなきゃ
そう思った時


川「……でも好きになってしまったんやからしょうがないやんか!!何もしないままこの気持ちを踏み(にじ)るんか?!」





あまりの勢いに固まる私
急な強い言葉になんだが胸が痛む


確かに何もせずに叶うなんて無理だもんね
何か行動にしなきゃ駄目だよね…

川谷さんの言う通りだ




我に返った川谷さんは
あわあわしながら謝ってきた






『…カッコイイね、川谷さん』


川「長年片想いしてるので、」





褒められて嬉しかったようでへへ、と照れ笑い
頼もしいな、片想いの先輩は



合宿の間でも少しアクションを起こすか…






私たち2人は片想い同盟を組み
明日からの合宿に挑んだ










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設定タグ:HQ , 北信介 , 稲荷崎   
作品ジャンル:恋愛
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比奈(プロフ) - Ninonさん» Ninon様:コメントありがとうございます!可愛いと言って貰えて多分喜んでると思います!この2人を見てる限り少し長い話になってしまうかもしれませんが最後までよろしくお願い致します!🦊🖤 (2023年1月29日 10時) (レス) @page12 id: aff0088c77 (このIDを非表示/違反報告)
Ninon - 北さんと夢主ちゃんがかわいすぎて!応援してます(^^) (2023年1月29日 9時) (レス) @page10 id: 8449700e48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:むむたろう | 作成日時:2023年1月27日 5時

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