あつい 【北信介】

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バレー部の方々に軽く挨拶をして、
若奈がアルバイトがあるということで
学校で解散した。



2日間も北さんに会えるなんて。

しっかりお話もできて
もちろんドキドキが止まるわけもなく
今も心臓がとてもうるさい。






……最後北さん、何言おうとしていたんだろう。
すごく、気になる。

帰り道、
あの言葉の続きを一人で勝手に考えて
またドキドキが加速する。







て、ていうか




北さん、先生に『シンスケ』って
呼ばれてたよね！？
えっお名前シンスケなの！？
だとしたら似合いすぎてない！？
名前まで愛おしすぎない！？








「し しんすけ…」








きゃ、きゃー！！！！

周りに誰もいないこと確認して
声に出しちゃった！名前呼んじゃった！



……何してるんだろう、自分。

と思いつつ
いつか本人の前で下の名前で呼びたいな とか
私のことも『A』って呼んでほしいな とか
考えてしまう。


本当、数日でこんなにもメロメロだ。





バレーをしている北さんは
本当に本当にかっこよかった。

あの真剣な眼差しで
コートと、ボールと、メンバーと
向き合っていて

目が離せなくて


あれで練習試合…？
あんなにかっこよくて
本番、どうなっちゃうのだろうか。










「…ん？………え」









携帯が光り、画面を見ると
宮くんからのメッセージだった。


……宮くん、からなんだけど








「き、北さんにLINE！？」








内容は
「北さんが佐々木のLINE知りたがっとるで
教えとくなー」


というものだった。



え、えー････！？
どういうこと！？

北さんと、連絡取れるってこと？
私のこと、気にかけてくれているってこと？
『知り“たがっとる”』ってなに？








「ず ずるすぎる･･･」








こ、こんなことあっていいのだろうか。

上手く状況が飲み込めない。



…暑い、熱い。









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