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「・・・お おはよう宮くん」






次の日の朝

昨日とは逆で、
私から宮くんに話しかける。


宮くんは気付くとすぐ誰かと話しているから
宮くんが教室に入った今しかチャンスはない。






「ん 佐々木かおはよう

佐々木から挨拶されんの
・・・なんや珍しいなあ」






なにか企んどるんか?と

にやにやしながらも
スポーツドリンクを飲みながら
私の席まで来てくれる。






「あ、あのさ

・・・その、
宮くんの部活の主将さんの話なんだけど」



「あー 北さんのこと?



・・・エ、
ッっゲッッ き、北さんのことか!?」




「っちょっと
落ち着いて」






よほど驚いたのか
むせてゴホゴホとしている。


…申し訳ない気持ちもあるけれど
私も宮くんを頼るのは苦渋の決断だったのだ。






昨日、あれから図書室に
2時間ほど滞在していた。

……でも全く勉強が身に入らなかった。



単語に目を通して
ボソッと小さな声で音読して
反復して何度もノートに書いて

2時間もいたのに
新しく覚えた単語は数えられる程度だ。




2年の夏、このまま
テストの点数を落とすわけにいかないし

こんなの初めてだから


自分が自分を心配になった。






「すまん
まさか佐々木から北さんの話題が出ると
思わんくって…


なんや、おととい北さんに会って
気になっとるんか?」



「ち、ちがうし

…昨日も会ったの、たまたま職員室で」




「……は、はあ!?!?
2日連続!?

そないことあるか!?」








偶然にも程があるやろ!
…たしかに昨日先生に用ある言うとったな。
いいや!おかしい!おかしすぎる!
…いや北さんはそんな策士ちゃうよなあ
でもおとといがはじめましてやで!?








と、宮くんはそんなに信じられないのか
どこかのお笑い芸人さんみたいたやり取りを
一人でしている。






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あまね(プロフ) - さすが罪深い男とかいてキタと呼ぶ。めちゃ好きです🍁 (4月28日 0時) (レス) @page35 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - どーなつ!さん» わ〜ありがとうございます!幸せ感じていただけて私も幸せです(T_T) (3月22日 23時) (レス) @page33 id: 6b0f65a5a7 (このIDを非表示/違反報告)
どーなつ! - きゅんきゅん、、、します、、、幸せ、、、、、、続き楽しみです頑張ってください! (3月22日 18時) (レス) @page31 id: 234d97ae0d (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 稲荷さん» 楽しみにしてくださってコメントもありがとうございます(TT)お待ちください! (3月10日 12時) (レス) id: c86f5573b5 (このIDを非表示/違反報告)
稲荷(プロフ) - 続き楽しみです! (3月10日 8時) (レス) @page27 id: d01056f976 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美玲 | 作成日時:2024年2月27日 1時

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