あつい 【北信介】

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「じゃあね！A！

今日も日誌頑張ってな！」






また明日、と
アルバイトへ向かう若奈を見送る。


私は委員長の仕事が多いため
なかなか若奈や友達と一緒に帰ったりできていない。




…本来委員長の仕事はそこまであるわけではない。

ただ、うちの高校はどの部活も競合で、強くて、


私は部活もアルバイトもしていないから
放課後のクラスのみんなの雑務を引き受けている。



全然苦ではないし、喜んで引き受けた。


放課後の教室の雰囲気は好きだし
運動場を見るのも好き、もはや趣味だ。

まあ、夏場はクーラーさえ付けてくれればいいんだけど。






「……よしっ」






今日は移動授業がひとつしかなかったので
コツコツと日誌を書くことができた。


昨日はダラダラ書いていたのもあり、
2日間を比べると、今日は1時間も早く終わった。






期末テストも近いし、
図書室で勉強していこう。






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荷物も全て持ち、職員室へ向かう。




1階に降り、職員室までの廊下で
昨日のことを思い出しながら
体育館を横目に見る。




昨日会うことがなければ
私はこの先もあの花なんて知らなかったと思う。






…本当、信じられない。

世界が違う、よなあ……








「失礼しました」




「……ッわ、」






え、あ、




き、北さん！？


ぼーっと考えていたらいつの間にか職員室の前に。

そして今職員室から出てきたのは…北さん。




ど、どうしようっ
思いっきり鉢合わせちゃうっ




隠れられるところなんてないし
引き返せないし･･･






「･･･あ、佐々木さん？」





「ッ！

･･････は、はい」






え、え〜〜！
覚えててくれてるの？
忘れてたんじゃないの？
え〜〜！きゃ〜！






冷静に返事はするものの
脳内はパニック状態。






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