甘々-Ki ページ45
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北「んじゃ、電気消すぞ〜」
あ「はーい」
寝室がふっと暗くなった。
いつも通り、宏光は背中を向けていびきをかき始めた。
気づかないだろうから……そう思って口パクで"好き"と発した。
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北「今なんつった?」
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え?
北「なんか言わなかった?」
くるっと、こっちを向いた。
あ「起きてたの……?」
北「いや、なんかAが言ったように思って……勘違いか笑」
そう言って、また背中を向けた。
そうだよ、こうして宏光の家で宏光と過ごせるんだから……これでいい。
北「あ、そうだ」
あ「?」
北「A、何かあったらいつでも言えよ?」
あ「えっ……」
北「悩んでんだろ?何かはわかんないけど……
いつもAに穴開くんじゃないかってくらい見てっからわかるわ笑」
すると、さっきみたいに
くるっとこっちを向いた。
北「Aは、俺にとって大事な存在だからさ。
苦しんでほしくないってわけよ」
そう言って、私の頬をつんつんとする。
北「来週の水曜、休み取れたんだ。
Aの希望に沿うから、どっか行くか家でゆっくりしようぜ」
私は、この人の彼女になれて本当によかった。
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作者名:A.N.JELL | 作成日時:2020年8月24日 1時