俺の一番好きな声3―HusiQ.K―

No.103―北山side― ページ3

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玉「それに、Aさんだって……」



北「A……？」



玉「……いや。なんでもない」



北「………」



玉「とにかく、みんな心配してるよ？

……俺の立場から言えることじゃないけど

こんな薬に頼らなくても、治せるようになろ？

……ね？」







ガチャ







藤「タマ〜遅いぞ〜」



玉「たいぴー……」




藤「……なに？それ。」




玉「いや、これは……」





藤「……？」




北「……安定剤だよ。」




藤「え？」




北「これないと……仕事に身が入らなくてさ笑」




藤「………」




玉「……ごめん！たいぴーには、もっと早く言っとけばよかったね……」




藤「……」





玉「……たいぴー？」









黙ったまま藤ヶ谷は、急にこっちに向かってきた。








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ギュッ……







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北「藤ヶ谷……？」




藤「北山……ごめん。

なんか、俺……なんも見えてなくて……」




北「ははっ？笑

ストレス感じてんのは藤ヶ谷も一緒だろ？

あんな報道がでてさ……」





藤「いや、あれは……」




北「"自業自得"ってか？

その口癖、なんとかしろ。

藤ヶ谷だって、バレないように必死に隠してただろ？」



藤「……」




北「……大丈夫なのか？相手は」




藤「……それより、北山のほうが心配だよ。

大丈夫か？」




北「……おう、ありがとな、藤ヶ谷」

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