11 ページ11
*
太輔との関係を
"幼馴染み"と表現すると
いつもなんとなく違和感を感じるけど
やっぱり私と太輔の関係は
世間一般的には
"幼馴染み"なんだろう
太輔と幼馴染みと言えば
なんか動揺してる
驚いて笑ったかと思えば
難しい顔して
色々考えているのが分かりやすく
表情が変わるのがおもしろい
太輔が私たちのこと
どの程度話してるのかなんて知らないけど
"幼馴染み"って言ってるんだから
別に何も問題ないのに
思いもよらないところで会って
少し興味が湧いただけのはずだった
太輔の隣にいるところしか
知らなかったから
それなのに
あの声で名前を呼ばれて
あの指で触れられると、
惑わされる
このまま熱に溶けてしまえばいいのに
なんて、私らしくもなく
心の奥で思っていた
惑わされて
狂おしいほど虜になって
溺れてしまえばいいのに
いつもの夜とは違うと
勘違いしてしまいそうだった
だけど、シャワーを浴びていると
簡単に熱も覚める
いつもと同じように
虚しくて
寂しくて
結局、1人だから
*
115人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2019年1月18日 19時