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放っておけない Tの年上彼女 ページ32

仕事でミスをした。
同期や先輩に多大な迷惑をかけてしまって、どうしようもなく凹む

こうゆう時は1人で居たいタイプだし
あんまり人に自分の失敗を言いたくない。

だから今日だって仕事から帰ってきてからもずっと、平然な顔で家事業務をこなす。

なのに


「ねー、今日なんか変じゃない?」


裕太は私のちょっとした変化にすぐ気付く。
そっとしておいてほしいのに裕太はいつもこうやって構ってくる

「なんにもないよ」

「えー本当?」

座っていたソファの隣に裕太が座る。
私は顔を見られたくなくて裕太に背を向けた。


「なんでそっち向くの?俺こっち」


腕を力強く引っ張られて、強制的に顔を合わせる。

裕太の心配してくれてる顔をみると、張り詰めてた思いが一気にぶち壊れる。


「裕太のバカ」

「バカでいいもん。ねー、どうしたの?」

「……仕事でミスして………会社の人に迷惑かけた」

「そう…」


今にも泣きそうな私を、そっと抱きしめてくれる。


「なんで隠そうとするの?辛いんだから、俺頼ってよ」

「だって……もうわたし、いい大人だし」

「そんなの関係あんの?………ほっといて欲しくても、俺はほっとかないから。」


ソファの上に足を乗せ、全身で包まれてしまう。

自分の弱いところ、だめなところ、好きな人には一番見られたくない。

そうやってどこか壁を作って今まで生きてきたけど、裕太はそれを叩き壊して心の中に入り込んでくる。


「もー…………人の心の中、ずかずかと入ってこないでよ……」


耐えられなくなってしまった私は小さく泣き出した。
震える肩を、裕太がしっかりと抱きとめてくれる。

「ふふっ…、俺そーゆうの得意」

「なにそれ…もう……」


泣きながらも、裕太らしい励まし方に自然と笑みがこぼれる。

人に弱みを見られるのが嫌で、1人で抱えることが多かったけど、
裕太になら、こうゆう自分も見せていける。


「もー大丈夫?元気でた?」


肩に顎を乗せ頭を優しく撫でてくれる。
私は裕太の腕の中で頷くと、ゆっくり体を離し、目を合わせる。


「よし!じゃあ、寝よっか?」


私の手をとり、いつものように寝室まで向かう。

…この手が一生、離れることがありませんように。

と心の中で願った。

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年4月1日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
架凜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 物語行間隔あけたほうが良いのではないでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2018年5月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:peach | 作成日時:2017年9月4日 11時

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