手の届かない人 2 ページ17
「ハァ…やっぱり気づいてなかった。俺、結構お前にアピってたつもりだったんだけどなあ」
「なっ、だって私…藤ヶ谷くんはもっと美人で素敵な人しか興味ないって思ってたから」
「なにそれ?俺どーゆう人なんだよ。」
少し怒ったような表情をしながらも、こちらをじっと見つめてくる。
ちょっと熱を帯びたような、潤んだ瞳。そんな目でみられたら、思わず顔を逸らしてしまう
「こっちむけって」
すると顔を手で包まれて強制的に顔を合わせられる。
「お前…本当に俺のことなんとも思ってない?」
「……そんなこと聞かれても」
雲の上の存在だと思っていた人だから、そう答えるとまた藤ヶ谷くんが怒る
「そんなわけねぇし。俺、ここにいるじゃん。……じゃあ、今からでいいから、俺のことちゃんと見て?」
またそんな目で私のこと…
そのまま吸い込まれてしまいそうになるのを必死に抑えながら、精一杯のちからで小さく頷いた。
私、いま震えてるし顔赤い…恥ずかしい……
「あーーもう。なんでそんな顔すんの?!
めちゃくちゃ可愛いじゃん……キス、したくなる」
今度は私の肩を掴み、椅子を遠ざけてぐっと距離をとった。
「キ、キスって…」
「大丈夫。今はしねぇから…お前がこっちに気持ち向くまでは、しねぇ。」
いつもクールでかっこいいイメージの藤ヶ谷くんからは想像つかないような乱しようで、思わず吹き出してしまった。
「なに笑ってんだよ」
「ゴメン、なんか可笑しくて」
「ったく……じゃあ、とりあえず朝がくるまで、俺と一緒にいてよ」
「………うん。」
そのあとはたわいもない話をしたり、部長の愚痴をいったり、時間はあっとゆうまにすぎた。
台風も去り、嵐の後の快晴の中藤ヶ谷くんと別れ、家に向かった。
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年4月1日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
架凜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 物語行間隔あけたほうが良いのではないでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2018年5月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peach | 作成日時:2017年9月4日 11時