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手の届かない人 Fの同僚 ページ16

「凄い風…やっぱ残業せずに早く帰るべきだったなあ」
朝のニュースで今夜台風が直撃するといっていたのにも関わらず、残業することになってしまった。
午後9時半になり、ようやく仕事がひと段落ついたわけだけど、この風じゃ帰れそうにないなぁ…

「あれ?お前も残ってたの?」

窓の外を眺めていた私の後ろから声をかけられ振り向くと、同期の藤ヶ谷くんがいた。

「藤ヶ谷くんも?これ、絶対帰れないよね?電車止まってそう」
「JRは止まってるよ」

そう言いながら隣のデスクに腰をかける藤ヶ谷くん。
今日もかっこいいなあ、藤ヶ谷くん。同期の中でも仕事ができるってうわさだし。
藤ヶ谷くんってキラキラした美人さんとしか話さそうなのに、意外と私みたいな平均的女子にも気さくに話してくれる。


「俺、会社泊まってくけど…お前どうすんの?」
「ん…私も泊まってこうかな」

電車も止まってるし大人しく泊まって、明日の朝始発で帰ろう。
幸い明日は休みだ。

「そっか…。じゃあ、俺たち2人だけだね」
「えっ?」
「もうみんな帰ったし。朝まで、俺と2人きりだけど、いい?」

あたりを見渡すと、たしかに残ってるのは私と藤ヶ谷くんだけだった。
2人きり、そんな言葉をいわれたのが初めてでドキっとしてしまう。

「大丈夫?顔赤いけど」

にやにやしながらこっちを見てくる藤ヶ谷くん。さらに恥ずかしくなって体が熱くなる。
見ないでって手で顔を隠すと、ふはっ、と藤ヶ谷くんが吹き出した。

「別になんもしねぇよ。なに恥ずかしがってんの」

そういって椅子ぐっと近づけ、私の顔を覆う手を掴みゆっくり下におろす

「んーでも、せっかく2人きりだし言っちゃうと、俺…結構お前のこと好きだから」
「………えっ?」

思わず硬直してしまう私。
今、なんて言った?…好き?

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光 , 藤ヶ谷太輔   
作品ジャンル:タレント
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年4月1日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
架凜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 物語行間隔あけたほうが良いのではないでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2018年5月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:peach | 作成日時:2017年9月4日 11時

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