誕生日2 ページ15
ソファの上で横になってる彼女の頭にそっと手を置き、親指でおでこを撫でる。
彼女と付き合って、何年経つだろう。
あまり会える時間が取れないから、付き合ってからすぐに"一緒に暮らしてくれ"ってお願いしたのを思い出した。
彼女は俺の1つ下で31歳だ。普通なら結婚して子供がいてもおかしくない年齢だけど
職業柄、俺は彼女に普通の女性としての幸せを与えてあげることが難しい。
それを考えると彼女と同棲することは、彼女の時間を俺が奪ってるように思う時があった。
でも、そんな俺の仕事をこいつは好きだと言ってくれる。
普通の幸せをあげられない俺を、好きだと言ってくれる。
なんだか救われた気分になった。
きっと俺がそうやって思い悩んでたこと、気づいてたんだな
彼女の愛に改めて気づくと、胸が苦しくなった。
「ん……宏光?………やだ、寝ちゃってた…」
目を覚ました彼女にそっと口づけする
「待ってなくていいって言っただろ?」
彼女は少し微笑んで体を起こし、俺の手を取った。
「宏光だって逆の立場だったらずっと待ってるでしょ?
もう付き合って何年も経つのに、こうやってお互いの誕生日をお祝いするって素敵なことじゃない?
だから、誕生日おめでとう。もう過ぎちゃったけど」
今度は満面の笑みで俺にそう言う。
もうどうしようもなく愛おしくなって
俺はぎゅっと彼女を抱き締めた。
「手紙、読んだよ」
「ふふふ、恥ずかしいな」
「俺、お前に愛されてんなー」
「そうよ?宏光のこと、1番に愛してる」
「…俺も、世界でいっちばん、お前のことを愛してる」
「ふふっ…なぁに?めずらしい」
「いいだろ?たまには」
「ありがとう。なんか宏光の誕生日なのに私の方が幸せなんじゃない?」
「ははっ、俺がこんなこと言うなんて、レアだもんな。…さ、もう寝ようか?」
小さく頷く彼女の手を引いて、寝室へと向かった。
***
北山さん、誕生日おめでとうございました!
頑張って書いていたんですが、1日間に合わず…
アイドルと付き合うって、きっとリスクが大きいんだろうな…
そんなことを考えながら書いてみました。
32歳の北山さんが幸せな一年を過ごせるように願っております!!
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年4月1日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
架凜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 物語行間隔あけたほうが良いのではないでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2018年5月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peach | 作成日時:2017年9月4日 11時