彼女だけのもの Fの彼女 ページ12
家に帰ると彼女がソファを背もたれにしてスマホとにらめっこしている。
アクセサリーをはずしながらその様子をずっと見ていると、ときどき手を合わせて願掛けのようなことをし始めた。
「…なにしてんの?」
我慢の限界だった俺は、彼女の隣に座りながら聞いた。
「ん?キスマイのコンサート、当たりますよーにって」
「あー、ツアーね」
「そう!今年は倍率高いって噂だから」
「どこで噂になってんだよ…」
いいでしょ、そんなこと。と、また目を瞑り手を合わせる。
必死になってお祈りする姿がなんだか可愛い
「もし外れたら、関係者席用意しておこうか?」
「え?!やだよ!そんなの!」
若干キレ気味に言ってくる。
なんだ?俺は一応親切のつもりで…
いや、どちらかというと彼女に見にきて欲しいってゆうのが本音だけど
「私は自力で当てて、ファンとして見に行きたいの。だから外れたら、今年はもう7人に会うのは諦める」
「はぁ…」
「もー。わかってないなあ太ちゃんは」
ほっぺを膨らませてお祈りを再開する。
どーゆう理屈なんだ?俺は彼女にコンサート見にきて欲しかったのにな…
「太ちゃんは私の彼氏だけど、キスマイの時はファンの皆の藤ヶ谷くんだもん。そんで、私はそのファンのうちの1人」
「ふーん」
「わかってくれた?」
「まあ、なんとなく。でも」
合わせている両手を掴んで、下にそっとおろす。
「今ここにいるのは、お前だけの俺だろ?
2人の時は、俺のことだけ見てくれない?」
彼女は目をまん丸にして俺のことを見つめる
「ごめん!そうだね…寂しかった?」
彼女がまた両手を合わせる。今度はごめんなさいの意味で
いやそーじゃねーけど、と言いかけたところで彼女が勢いよく抱きついてきた
「ちょっ、苦し」
「んふふふ、太ちゃん、かわいい」
「はい?」
「構って欲しかったんでしょ?ごめんね」
いやいや、そーじゃねえし。
なんだよそれ、俺が拗ねてるみたいな
そんなわけない
「なんか勘違いしてない?」
「ふふっ、それでもいーよ」
そういって軽いキスをして、また見つめあう。
あーーー。もうそーゆうことでいいや。
そう思うと自然と笑みがこぼれ、2人で笑い合う。
「ねぇ、もっとチューしていい?」
「しょーがないから、いいよ」
「なにそれっ」
「今度は深いやつね」
「もー、えっち」
吸い付いたあとに絡めるようなキスをして、俺は彼女をゆっくり押し倒した。
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美紀 - キスマイ前列寄りのオール担当です最高です (2019年4月1日 18時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
架凜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 物語行間隔あけたほうが良いのではないでしょうか? 行間隔が詰まっていると読みにくいので...。 (2018年5月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:peach | 作成日時:2017年9月4日 11時