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sideY ページ39

横「ごめんっ…ほんと、ごめん」

玉「謝んないでよ。謝られる方がよっぽど辛い

…それに俺は楽しかったよ
同じぐらい辛くもあったけど、それでもやっぱ楽しかった

だからさ、泣かないで、渉」

裕太にそっと頬を撫でられて初めて今自分が涙を流していることに気付いた

そんな俺を裕太は困ったような笑顔で見ていた

泣きたいのは裕太のはずなのに

玉「………今日さ、鍋作ってっていったじゃん?

鍋って仲良くない人とはつつかないでしょ?

だから、お鍋を一緒に食べれるっていいなって

パーソナリティースペースに入れてるんだって

同じお鍋を好きな人と食べるってすごい幸せだなって思って



……ごめん 訳分かんないよね

そんな下心ありありで食べててごめん

せっかく丁寧に作ってくれてたのに

もう、こんな機会もない……だろうし

すごい嬉しかったって言うのを伝えたくて…」











うまく言葉が見つからなくうろたえる裕太

俺もそういうことがある









………………………だから

すべての気持ちを込めてハグをした

ありがとうとごめんねと色々な感情を込めて

すべての気持ちをぶつけるように




突然のことに驚いていた裕太も

ふっ、と肩の力を抜いて優しくハグを返してきてくれた

裕太の肩が、少し、本のほんの少し震えた

上げた
そうしてぱっと離てた

玉「ほら!もう遅いよ!帰った帰った!」

俯いたままぐいぐいと背中を押してくる

そのまま玄関まで押し出されて靴をつっかけながら転びそうになって外に出る



ドアから顔を出した裕太が「一週間、ありがとっ」て笑いながら声をかけてきた

だから、俺もありがとって言ったら

裕太はお休みって言った









裕太のマンションから出て

突然涙が溢れてきた

なんでか分からない

ただただ辛くて

胸がいたくて

誰かにすがりたくなった

震える手でケータイの番号を押す

プルルルルル

?「もしもし?」

横「みつっ」

北「今どこ?」

横「…裕太んちの前」

北「今からいくから、待ってて」

プッ ツーツーツー







大輔には幸せにしてって言われたのに

罪悪感で顔が会わせられない

こんなとき一番頼れるのは最年長だった

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かなこ(プロフ) - 続きが気になります!太輔さんがどのような反応をするのか楽しみです! 今、騒ついてますが大丈夫でしょうか?私は変わらずに横尾さんを応援します。これからの横尾さんも見守りたいですから(^^) (2017年3月15日 19時) (レス) id: dcfd12f3ab (このIDを非表示/違反報告)
わたlove(プロフ) - のあじさん>>> 本当ですか!?すっごく嬉しいです!!ノロノロですが、これからも一生懸命更新したいと思っております。コメントありがとうございます。 (2016年11月19日 13時) (レス) id: a56c871f82 (このIDを非表示/違反報告)
のあじ(プロフ) - 「何があったの!?いや、何もなかったの!?」とドキドキしながら読んでます。更新楽しみにしています。 (2016年11月19日 6時) (レス) id: 8f500bfd6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたlove | 作成日時:2016年10月15日 3時

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