恋におちたら

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会社では、ホントに素っ気ない位なのに


こうやって仕事を離れると、
急に優しかったり甘い空気になったり…。


たぶん本人は無意識なんだろうけど………いろいろ気持ちが持たないw。




「前に約束したけど…

たまには……うちにご飯食べに来てくださいね//////。」



「うん。行く、絶対。」






眼尻を下げてニカって笑う笑顔が、また私をキュンってさせて。



いちいち“好き”が込み上げてきて、

心臓がうるさい。





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車はにぎわう街を少し離れて、
高台にある小さな公園の駐車場に停められた。


ヘッドライトを消すと、眼下にはキラキラとちりばめられたように輝く街の夜景。

冬の夜の澄んだ空気の中で、研ぎ澄まされたみたいに光ってる。







「うわ〜キレイ。」


「フフ………だろ？」


「近くに、こんな場所があったなんて知らなかった。」


「ここの公園は、ちっちゃいからあんまり知られてねーんだよ。

……ダテに営業やってねーから、俺(笑)」






「ホントにすごくキレイ。



……また二階堂さんの“とっておきの場所”教えてもらっちゃった。」





「………………。


クリスマスなのに…………、




淋しい思いさせちゃってごめん。」






「………………。

こうやって逢えたから、全然大丈夫です。」




「……ん。」






二階堂さんの身体が、こっちに近付いてきて……





そっと唇が重ねられた。




鼻先をかすめる二階堂さんの匂い。





ドキドキするのに、

二階堂さんの優しさを感じて心があったかくなる………そんなキス。




一度離された唇は、

角度を変えてさっきより深く絡み合う、大人にキスにかわる。






何にも考えられなくなって、


幸せな気持ちに満たされて……………



車のラジオから流れてた静かなクリスマスソングだけが、頭の中にぼんやりと響いてた。

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