空から降るラブソング２

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でも、この部屋に男の人といるっていう違和感。



まあ………ニカだけど！



意識しないようにって思ってる時点で、結局意識してるのがなんか悔しい。



ニカなのに！







ベッドを覗き込む。



テレビの音にはびくともせずに、スヤァって感じで眠ってるニカ。



プッ………何この、可愛い寝顔(笑)………カワウソ、、みたいな？(笑)



あまりにも無防備なその寝顔にほっこりして、なんだか意識しすぎてた自分がバカバカしくなる。








するとパチって、急にニカが目を開ける。



目が合って、ふわぁってニカが笑う。






え///？



不意打ちの笑顔に、心臓がドキンって鳴る。







でもニカは急に真顔になって、しばらく何かを考えてるみたいな空白の数秒の後、今度は急に顔を赤くしてバサって起き上がるから、さらにびっくりする。







「A、ゴメン！！」



慌てて自分の顔の前で手を合わせて、ギューって目を閉じるニカ。



「ホント、ゴメン！！」



そっと片目を開けて、私の表情を伺ってるから、内心可笑しくって。



「怒ってる………よね、、」



叱られた子犬みたいな表情のニカ。あ、カワウソか(笑)



きっと昨日の夜、酔い潰れちゃったこと、思い出したのかな？



「昨日のこと、、覚えてるんだよねぇ？」



わざと、ちょっとだけ冷たい口調で言ってみる。



「や、、その、、覚えてるっつーか、覚えてないっつーか、、、」



しどろもどろになって今度は青い顔で私を見るから、堪えきれなくってプッて吹き出しちゃう。



ポカンとしてるニカ。



「朝ご飯、用意できてるよ」



そう言うと、ニカはホッとした様に子供みたいな笑顔を見せた。









「わっ、すげー！これ全部Aが作ったの？」



テーブルに並んだ朝食を見て、ニカが大袈裟に声を上げる。



「そ。せっかく作ったんだから、ちゃんと残さないで食べてよね」



起きてからのニカはとにかく恐縮しまくってて、最初「いつも朝はあんま食べないからいいよ」って遠慮してたのに。



お味噌汁を温め直しておかずをテーブルに並べてたら、顔を洗って戻ってきたニカが「ヤベ、いい匂い」って言い出して。



結局「二日酔いの朝は、白いご飯と味噌汁に焼き魚だよね〜」って言いながら、最初の遠慮が嘘みたいにパクパク食べだした。



フフ、変わり身の早さに笑っちゃう。



でも、ホントありものだけの朝食だけど、美味しそうに食べてくれると、ちょっと嬉しい。



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