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感じる、温もり。
私の背中にぴったりと寄り添うようにくっついてるのは………
そして、腰の辺りに回されてる腕。
少し目を開けると、まだ部屋もカーテンの外も薄暗くて、夜明け前だということだけはわかる。
でもそれ以上働かない頭は、この状況をなかなか理解できなくて。
そのまま、また眠りの世界に引きずり込まれる様に再び目を閉じる。
暖かくてフワフワして、遠い遠い日の記憶の中にいるみたい。
眠れない夜、お兄ちゃんのベッドに潜り込んだ、子供の頃の思い出。
そのまま、ふわりと暖かい乳白色の光に包まれる。
………これは夢なのかな？
友達と遊びに行くお兄ちゃんに「ついてくんな」って言われても一緒にいたくて、その背中を泣きながら追い掛けて困らせた。
転んで怪我した時、本当は歩けるのに大袈裟に「痛い」ってアピールして「Aはしょうがないなぁ」って笑って、家までおんぶしてもらった。
華奢なのに私にとっては広く逞しく感じた、お兄ちゃんの背中。
「ずっとそばにいてね」
「うん。ずっとそばにいるよ」
私の髪を優しく撫でて、寝かしつけてくれたお兄ちゃんの手。
「どこにも行かないでね」
「うん」
そう答えてくれたのに、、、その姿がぼんやりと霞んでく。
「じゃあ、そろそろ行くわ」
どんどん遠くなっていく背中。
「待って！行かないで………お兄ちゃん！」
零れ落ちる涙。
どんなに叫んでも、小さくなってくお兄ちゃんの影。
ああ、これは昔時々見た夢と一緒。
私の髪を「泣くなよ」って優しく誰かの手が撫でてくれた。
良かった、、、お兄ちゃん、戻って来てくれたんだ。
「大丈夫だから」
そう言ってまたギュって抱きしめられると、私はいつの間にかまた深い眠りに落ちる。
夢と現実の狭間みたいな、幼い日の幸せの記憶。
私の耳元で小さく「ゴメン」って呟くのが聞こえた。
まだ、眠さとその温もりの心地よさに勝てなくて動けない。
「………お兄ちゃん？」
違う、お兄ちゃんの声じゃない。
この声は、、
「…………ニカ？」
「ゴメン、、、起こしちゃった？」
低くささやくような声。
「なんか、、うなされてたから、、大丈夫？」
「うん、、」
昨日の夜の記憶が、ぼんやりと蘇る。
そっか、、ニカをうちに、、
「Aんち、、、泊めてくれたんだね」
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な(プロフ) - めろんさん» お忙しい中返信ありがとうございます。いつか続きを書いてくださると言う事で気長に更新される日を楽しみにしてます(´•᎑•`)♡ (2022年4月22日 18時) (
レス) @page43 id: e0b3298bfa (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - なさん» こんにちは！コメントありがとうございます。いろいろ忙しかったりして最近はなかなかこちらに来れず、コメントに気付くのが遅れてスミマセン。また落ち着いたら続きを書きたいと思っています。よろしくお願いしますm(__)m (2022年4月22日 11時) (レス) id: b3e118b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、やっぱり好きだなぁと思いました。もう続きは書かれないですか？気になっているのでもし良かったら書いてほしいです(;_;) (2022年3月13日 1時) (レス) id: e0b3298bfa (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - あらしごとさん» コメントありがとうございます。始まった時から読んでいただいてるとのこと！嬉しいです。このところ、なかなか更新出来てなくて申し訳ないです( > < )なるはやで再開できる様頑張ります☆ (2021年6月5日 23時) (レス) id: 230cd38611 (このIDを非表示/違反報告)
あらしごと(プロフ) - こんにちは！この物語が始まった時から楽しく読ませて頂いていました！最近また読み返していたのですが、続きがとても気になります！ガヤさんの妹だと北山さんはいつ気づくのかなど自分で続きを想像しています笑ゆっくりでいいので更新楽しみにしています！ (2021年6月5日 7時) (レス) id: 82951e9e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろん
| 作成日時：2020年10月14日 13時
