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「…………///」
可愛らしく覗き込む様に、私を見てる玉森さん。
私の頬にかかる髪を、玉森さんの白い指が掬って、耳に掛けてくれる。
その指先が私に触れる感触に、心臓がバクバクと跳ねる。
「ミツじゃないと、ダメ?」
囁くような、優しい声。
至近距離で、目が合ったままそんな風に言われて………頭の中が真っ白で、どうしていいのかわからない。
目を逸らしたいのに逸らせなくて。
ただただ玉森さんのキレイな肌と、澄んだ瞳に吸い込まれるみたいに、じっと見つめてしまう。
その手が、もう一度私の頬を包み込む。
瞬間、体中の熱が顔に集まったみたいに熱くなる感覚。
恥ずかしすぎて視線を落とすと
「………A?」
急な呼び捨てに、またドキンとさせられる。
玉森さんの顔が………ゆっくり近付いて来る。
え??ちょ、、、ちょっと待って……///!!
思わず、ギュッと目を瞑る。
.
.
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「プッ……」
玉森さんが急に吹き出す声に、目を開けた。
「なーんてね、びっくりした?」
「っ、、、、も、もう///!!!」
「だって、Aちゃんからかうと面白くって」
玉森さんは、ケラケラ笑いながら立ち上がる。
………びっくりした。
………キス、、、、、されるかと思った。
そして私は、玉森さんの視線に捕らえられて金縛りにあったみたいに………何もできなかった。
「か、か、からかうにも、、ほ、ほ、程があります!!」
動揺して、カミカミな私。
「ごめん、ごめん」
もう、本当に………心臓が止まるかと思った。
まだバクバクしてるし。
でも、相変わらず玉森さんは余裕の表情でクスクス笑ってる。
けど。
それからしばらく、玉森さんは、私と目を合わせなかった。
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な(プロフ) - めろんさん» お忙しい中返信ありがとうございます。いつか続きを書いてくださると言う事で気長に更新される日を楽しみにしてます(´•᎑•`)♡ (2022年4月22日 18時) (レス) @page43 id: e0b3298bfa (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - なさん» こんにちは!コメントありがとうございます。いろいろ忙しかったりして最近はなかなかこちらに来れず、コメントに気付くのが遅れてスミマセン。また落ち着いたら続きを書きたいと思っています。よろしくお願いしますm(__)m (2022年4月22日 11時) (レス) id: b3e118b8f0 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 久しぶりに読ませていただき、やっぱり好きだなぁと思いました。もう続きは書かれないですか?気になっているのでもし良かったら書いてほしいです(;_;) (2022年3月13日 1時) (レス) id: e0b3298bfa (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - あらしごとさん» コメントありがとうございます。始まった時から読んでいただいてるとのこと!嬉しいです。このところ、なかなか更新出来てなくて申し訳ないです( > < )なるはやで再開できる様頑張ります☆ (2021年6月5日 23時) (レス) id: 230cd38611 (このIDを非表示/違反報告)
あらしごと(プロフ) - こんにちは!この物語が始まった時から楽しく読ませて頂いていました!最近また読み返していたのですが、続きがとても気になります!ガヤさんの妹だと北山さんはいつ気づくのかなど自分で続きを想像しています笑ゆっくりでいいので更新楽しみにしています! (2021年6月5日 7時) (レス) id: 82951e9e3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2020年10月14日 13時