INNOCENT DAYS ４

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Aちゃんを仕事場まで送って、車をUターンさせる。



今日はオフだし、久しぶりに実家に顔でも出そうかなって思ってた。



その前に、可愛がってる甥っ子にプレゼントを買ってこって思って、よく行くショップに寄る。



パーキングに車を停めて、降りる前に1件電話を入れたのは、俺たちの現場マネージャー。






………………サンシャインレコードのヒロセさんって名前が、どこかでなんか、引っかかったから。






この業界、あまり良くない噂を耳にするなんてのはしょっちゅうで。



仕事をやるからその見返りに………なんて、その噂のひとつひとつの信憑性だって確かめるすべはないし、いちいち気に留めてもない。



ただの噂話で、無駄にAちゃんを不安にさせられないし。



だから、まさかね？とは思ったけど、やっぱ気になって、、、電話してなんか知ってるか、信頼できる人に聞いてみようと思って。





………でも残念ながら、留守電。こんな時に限って。





ちょっと聞きたいことあるから、また掛け直すって……それだけメッセージを残して電話を切った。





まあ考えすぎかもしれないし、できればAちゃんにとっていい話であって欲しいし。




悪い方にばかり考えないようにしよう。






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久々の実家でのんびりしたオフを過ごして、そろそろ帰ろうかなって時間。



頭の片隅に、チラチラするAちゃんのこと。



迎えに行くって言ってあるし、、、その前にもう一度、マネに電話をかけてみた。





Prrr、、、、、、『ハイ。』




繋がった。







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電話を切って、今度はすぐにAちゃんにかけたけど、、、出ない。







………焦る気持ち。







マネから聞いたのは、あくまで噂っていう前置きの元、、、俺が聞いたことのあった話とほぼ同じだった。




「デビューさせるって条件で、、、」



しかも………「サンシャイン本社近くのホテルOに、連れてくのが定番らしい」って、俺の知らない具体的な話まで。




まさか、、、




背筋がゾワってして、鼓動が早くなる。




驚きと焦りと怒りと不安と……………いろんな感情がいっぺんに押し寄せてきて頭ん中が混乱する。






『今、そっちに向かう』
『とりあえず、ヒロセと2人きりにならないで』




そうメッセージを入れて、実家を後にして都心に戻った。









ただの噂話であります様に、、、





車を走らせながら、とにかく今はそう祈るしかない。



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