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ずっとずっと耐えていた涙は、、、高嗣のあたたかい腕の中で、簡単に零れ落ちた。
二度と戻れないと思っていた場所。
もう、ダメなのに………そう思うのに、、高嗣の温もりとその匂いと、抱きしめられた強い腕の力に、、、身を委ねたくなってしまう。
「木崎さんから、全部聞いたから……」
そっか、、、だからここに来てくれたんだね。
昨夜、酔ってうっかり話してしまったことを後悔したけど、、、高嗣がここに逢いに来てくれたことがやっぱり嬉しくて、弱い自分が顔を出しそうになる。
「俺、なんも気付かなくて、、そばにいてあげられなくて、、1人にして、、ごめん。」
優しすぎる言葉に、これまでのことを思い出して涙が止まらない。
「だから、、もう勝手に離れていかないで?」
「それは、、、できないよ。」
弱い心を押し殺して、やっとそう告げたのに、、、
「このままだったら、俺、睡眠不足で倒れちゃうかもよ?」
どうして、、そんなに穏やかな笑顔で私を見るの?
あんなに辛い想いをして、高嗣と離れる決心をしたのに、、その目に見つめられただけで、簡単に崩れそうになる脆い心。
泣きやまない私に、まるで小さい子をあやすように、大好きだった高嗣の掌が私の髪を撫でる。
「いなくなったのは………全部、俺を守ろうとしてくれたからでしょ?だったら、、、これからも俺のこと守ってよ。」
そして、、、その手が滑る様に両頬を包み込む。
フッて吐息を漏らすように笑うと、その指が私の涙を拭ってくれる。
「俺も、、、Aちゃんの事、守るから。もう俺、、決めたから。」
どうして、、そんなに優しいの?
「………仕事、すげー頑張って、誰にも文句言わせないようになるから。そしたら、、、Aちゃんは、俺の大事な人です、ってちゃんと言うから。」
聞かされた、強い決意。
驚いて高嗣に顔を向けると、その目に涙が浮かんでるように見えるのは、、気のせい?
そして、さっきよりも強い力で、またその胸の中に引き寄せられる。
いいの?………本当に、いいの?
もう夢見てはいけないと思った、高嗣との未来。
………切なくて、、苦しくて。
まだ、迷いを断ち切れないのに。
ここは、高嗣の胸の中は、、、私が私でいられる一番の居場所だったこと、また思い出してしまう。
宝物に触れるように、そっとその唇が私に触れる。
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めろん(プロフ) - にかはるかさん» ありがとうございます(^^♪私にとっても思い入れのある2人なので、完結してちょっと淋しくもあります。まだノープランですが、2人の未来をゆっくり考えてみますね。 (2019年10月24日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 完結おめでとうございます!2人の関係がすごく好きでした。最後は号泣でした。高嗣サイドも続編も短編も待ってますので宜しくお願いします! (2019年10月23日 10時) (レス) id: 1c69577c40 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - りっちゃんさん» ありがとうございます!後半は少しハラハラさせてしまってゴメンなさいw。私的にも、ゆっくり柔らかく愛を深めていく2人を描きたかったので、伝わってくれてるとすごく嬉しいです。 (2019年10月7日 12時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - 連載お疲れ様でした!!すごく良いお話でした…。ほっこりするというか、にかちゃんと主人公ちゃんの間には、ゆったりほんわかした雰囲気や空気感が感じられました。読んでいてハラハラする時もありましたが、読み終わるとほんわかした気持ちになることが多かったです。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: 3f1fc3d1a7 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ひよさん» ひよさん、あたたかい言葉ありがとうございます。そして「にかちゃんがにかちゃん」って言って頂けてホッとしています♪続編、まだノープランですがwゆっくり考えますね! (2019年10月6日 1時) (レス) id: 657646c020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2019年6月25日 17時