INNOCENT DAYS ４

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「真面目に付き合ってる、という報告は宮嶋から受けています。」



え、、、宮嶋さんは、気付いていたんだ。





「しかし、二階堂たちのグループが今大事な時期だということは、白石さんにもご理解いただけると思っています。そして、この写真が世の中に出回ったらどうなるのか。」




「………………。」




「二階堂はうちの大事な商品です。どんな形であれ二階堂にも、グループにも傷を付ける訳にはいきません。」





何も答えることが出来なかった。





「写真とデータは、既に弊社が買い取ったので世間に出回るようなことはないでしょう。でもこの先、同じ事が起きないとは限りません。彼らには、この手のスキャンダルは命取りです。


二階堂とは別れて下さい。｣





まるで｢いい天気ですね｣って、普通の会話をするみたいに、、、一切トーンを変えず、静かに告げられた。







さっきからずっと、ものすごい速さでドキドキと心臓が波打ってる。







………………いつかこんな日が来ることが、ずっと怖かった。









「サンシャインレコードからのデビューを断ったそうですね。」



「………え？」



「様々な情報が、いろんな形で垂れ流される………時には駆け引きのために。ここは、そういう世界です。」







さっきからの胸の中のモヤモヤの原因が、ちょっとわかった。



根拠は無いけれど、、、写真を撮ったのはきっとサンシャインの田中さんか廣瀬さんの差し金だろう。







あの日、写真を撮られたのは偶然かもしれないし、、、どこかで張られていたのかもしれない。



あれだけ私の個人情報を事前に調べてあったし、高嗣とのことだって感付かれていても不思議じゃない。






「この件は、どちらかといえば白石さんの方に原因があるのではありませんか？」




確かに、、、その写真が出版社ではなく、ここに送られてきたのはサンシャインの私への報復なのかもしれない。



雑誌に掲載されればもちろん大騒ぎになるけれど、一般人の私へのダメージは少ない。



出版社に“高嗣を売る”のではなく、始めから高嗣と別れさせることを目的に、ここに送られてきたんだ………きっと。







「………………軽率でした。ご迷惑をお掛けし申し訳ありません。」




「白石さんは、頭のいい方ですね。」




「………………。」




「二階堂と、別れてもらえますね？」









高嗣からもらった胸元のネックレスを、ギュっと握った。





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