INNOCENT DAYS ４

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Aちゃんが俺の前から消えて、1ヶ月。




ただ時間だけが過ぎてく。




なんの前触れも無く、こんなにもあっけなく俺の前からいなくなるなんて。




連絡を取る術も見つからなくて、途方に暮れる。




いろいろ考えたけど、仕事が早く終わった日に思い切って木崎さんに電話を掛けてみることにした。




結局…俺とAちゃんを繋いでるのは、この人しかいないから。




彼ならきっと、何が知ってるはず。









ソファーに浅く座って、深呼吸する。




手にしたスマホに目線を落とすと、その左手に何だか力が入らなくて、柄にもなく緊張してる自分に気付く。




アドレスの中から木崎さんの名前を見つけ、迷いを断ち切るように思い切ってタップした。




・・・




彼も忙しい人だけど、運良く3回目のコールで繋がった。





｢あの………。｣








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｢……………そっか。Aちゃん、二階堂君に何も言ってないんだ。｣



｢……………。｣





Aちゃんの行方を尋ねた俺に、納得したような口調。



木崎さんは、何か知ってるんだ…………。



そう思うと、やっぱりたまらなく悔しくて悲しくて。








｢………彼女に、何があったんですか？｣



｢イヤ、、、実はね、僕も詳しくは何があったのかわからないんだ。いろいろ急だったし。｣



｢………………？｣



｢ただひとつ言えるのは、Aちゃんを探しても無駄だって事。｣



｢え？｣



｢彼女、今はもう…………日本にはいないよ。｣



｢どういう事ですか？｣



びっくりして、つい口調が強めになる。




｢彼女が……………Aちゃんが、二階堂君に話さなかったのなら、俺から話す訳には、、、、きっとそれが彼女が出した答えだと思うから。｣





「……………。」





それから先は、、、木崎さんが何か俺を慰めるようなことを言ってくれてた気がするけど、なんにも頭に入ってこなかった。









電話を切って、目を閉じてソファーに深く沈み込んだ。









もう終わりなの？、、、、俺たち。









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………悲しいけど、忙しいことが唯一の救い。




仕事に集中している時だけが、いろんな心配や不安を忘れられるから。








アルバムリリース、プロモーション、、そして今年のツアーが始まった。



次の新曲のレコーディングだって、レギュラー番組だってある。







俺にはやるべき事があるんだ。





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