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「………///。」
私の事を知らない人みたいだった、って言葉を思い出す。
「………私は私だからね。」
どうしても、今日直接伝えたかった言葉。
「うん、、、だね。」
話すトーンは優しいのに、私を抱きしめた腕の力が強くなる。
今日……私を見て高嗣が抱いた気持ち、、、私がライブを見た後に高嗣に感じる気持ちと、もしかしたら同じなのかな?
だとしたら………私が思うよりもっと、高嗣は私の事……好きでいてくれてるのかな///?
トクトクと高嗣の鼓動が伝わってくる。
「Aちゃんのほっぺた、つめた。笑」
「……あ、ごめん!」
だよね、、、夜風が冷たかったから、私の身体は冷えてるはず。
慌てて高嗣から離れようとしたら、
「大丈夫………だから、もうちょいこうさせて?」
そう言って、温かい腕の中にまた引き戻された。
「……………うん///。」
でも私の手、冷たいよね。。。素肌の高嗣に回していいものか、ちょっと躊躇する。
するとそれに気付いたのか、ククって笑ってボソッと「だから大丈夫。」って言いながら、私の腕を自分の腰へと促した。
「………ん///。」
そのままギュって高嗣の背中にしがみつくと、また抱き締め返してくれる。
ボディーソープのいい香り。
男の人なのに、羨ましい位白い肌。
くっきりとした鎖骨。
まだ熱を帯びたお風呂上がりの高嗣の肌が直接頬に当たってドキドキするのに、何だか安心して全身の力が抜けてく。
高嗣の体温が私の身体を包み込んで、一日の緊張が解けてくのがわかる。
「今日はおめでと!」
「…………ありがと。」
「すごかったね、Aちゃん!」
「…………あのね、来てくれて…………すごく嬉しかった///。」
今日はなぜか、いつもより少しだけ素直に心の中を伝えられる。
「フフ、まさか気付くと思わなかったけどね。」
そう言って笑ってる。
「わかるよ…………どこにいたって。私、高嗣のおかげで頑張れたからね。」
「俺、なんもしてねーし///。」
照れ隠しみたいに少し掠れたぼそぼそと喋る低い声が、直接身体から伝わって来るみたいに私の中に響く。
「………逢いたかった///。」
小さな声で、思わず零れた私の本音。
すると少しだけ身体を離して、少し驚いたように私の顔をのぞき込む高嗣。
「俺も。」
目が合うと、ぷっくりしたアヒル唇の口角がキュって上がって嬉しそうに笑った。
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めろん(プロフ) - ソフィアさん» ホントにホントに!とにかくいろいろが楽しみでドキドキわくわくです!!この所のニカソロの歌割り、私も嬉しく思ってました。素敵な歌声も魅力的なダンスも、もっと認められて欲しいですよね☆ (2019年3月2日 23時) (レス) id: e52504ed60 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - ふふふ、ほんと楽しみですよね!それに、最近の曲の中でのにかちゃんの歌割りが、よくて、あのハスキーな声が生きてるなーと感心してます。ツアーの発表も待ち遠しいですよね。 (2019年3月2日 7時) (レス) id: a0e87032e5 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - え?同じ町内の子が映画にご出演とは!しかもみっくんの(^^♪そろそろDIVERのお仕事来ないかな?(実は待ってる笑) (2019年2月21日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ソフィアさん» コメントありがとうございます!私はホント、めったに泣かないタイプなので、ボロボロ泣いてしまった自分にびっくりしましたよ(笑)その位、心が温まる素敵な作品でしたね♪ (2019年2月21日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
ユーミン(プロフ) - ニカちゃんの短髪、爽やかでかっこいい。ダイバーの北ニカも良かったねぇ。トラさん泣けました。明日又見に行く予定。ちなみに野良のボス猫の子は、同じ町内の子だよ。 (2019年2月20日 22時) (レス) id: 3a1ba1b625 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2018年12月12日 12時