INNOCENT DAYS ３

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一緒にショーケースのぞきながら、俺も何だか不思議な気持ち。



普段、こーゆーことしてあげられないから………照れくさいのと、申し訳ないのと、、、単純になんか嬉しいのと。



お店の藤田さんの勧めで、Aちゃんが選んだのはダイヤモンドのネックレス。



ダイヤはお守りとして…あらゆる困難を突破できるとか、カリスマ性を高めるとか、、、おまけに固い絆を結ぶとか、もはや何でもありな意味があるらしいw


俺まで勧められたら、そんなん買うしかねーし(笑)



ペアのナントカ、、とか………キャラじゃないし照れくさいけどw、キラキラ嬉しそうな笑顔のAちゃんみたら、なんかいろいろ吹っ飛んだ。









食事を済ませて、俺んちへ。



Aちゃんがコーヒーを淹れてくれて、ソファーに戻ってきたときに………いつか渡そうと思っていた合鍵を差し出した。



「え……何？」



またも、状況を呑み込めてないAちゃんが可愛い。



「電気消し忘れちゃダメだよ。」



俺だって照れくさいから、いつかのセリフでおどけてみせる。


ガゼボの下、、じゃないけど(笑)




「なかなか逢えないし。遠慮しないでいつでも来て。」



いつもは普通のカップルみたいに食事も買い物も自由には出来なくて、、、我慢させてんのかな？って今日改めて申し訳なくなった。



俺の仕事はやっぱ特殊だし、Aちゃんも自分の世界を持ってる。



それぞれの仕事も大事だし、その世界を尊重したい、お互いに。



だけど、俺たちには時間がなさすぎるから。





俺に逢いたいって想ったら、すぐにでも逢いに来て？







俺だって………………逢いたいから//。






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コンクール当日。



俺は、その前日から数年ぶりの地方でのライブ。



1日2公演のハードスケジュールを終えると疲れるけど、やっぱライブが好きだし…充実感ハンパない。


ライブに集中するためスマホの電源を落としてたから………さすがに今日は、も一度電源入れんの緊張する。


そろそろ結果メールが届いてるはずだから。




すぐに開いたAちゃんからのメッセージには、無事に予選通過したって報告。


大丈夫、、、って思ってたけど、やっぱホッとした。


「おめでとう!」のスタンプと“あと少しで帰るから”のメッセージを送る。





今日はあの日以来、、、初めて部屋でAちゃんが待っててくれるはず。




みんなに気付かれないように、少しだけ口元が緩んだ。



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