INNOCENT DAYS ３

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そんで。



「、、、高嗣とただ一緒にご飯食べてるときも、
メールしてるときも
こうやって電話してるときも、

高嗣と出逢えて
本当に良かったなって思ってる………。」



いつかのあの番組で、俺が言ったセリフ、
そのまんま告げてくるAちゃん////反則。




………あれはね、俺の気持ち。



こうやって電話で声聞くだけでもホッとできるのは、俺の方。






Aちゃんの優しさに、ついポロっと「最近凹んでた」って弱音吐いちゃった俺に、



「、、、このまま聞いててくれる？」って、ケータイ越しに聴かせてくれたAちゃんのピアノ。



クラッシックなんて全然わかんないけど、どこかで聞いたことのある静かで優しいメロディーに、心が自然と癒されてく。



このところ仕事とかろいろ大変だったけど、、、コンクールを控えてAちゃんだって大変なんだから俺も頑張ろうって思える。





その晩は、久しぶりにぐっすり眠れた。






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俺から、何かしてあげられることないかな？


Aちゃんのコンクールの日がだんだん近付いてきて、ふと考える。


応援に行ってあげられないし、俺に出来ることってなんだろ？って自分なりに考える。






久しぶりの約束の日に、思い立ってAちゃんを迎えに行く。


ホントは1秒でも早く逢いたかったから………なんて、ぜってー言わねーけど(笑)




駅への道を小走りで急ぐAちゃんは、俺の車に気付く様子もない。


俺に早く逢いたい………って急いでくれてんの//？




「こんなところで何してるの？」


俺に気付いてびっくりしてるAちゃんは、やっぱ可愛くて。


遠慮がちに後部座席に乗っちゃうから文句言いたかったけど、俺のこと考えてくれてるんだから仕方ないw




車を走らせて向かったのは、ずっと前に千賀に紹介してもらったハンドメイドアクセサリーのショップ。


お守り代わりにAちゃんに、何か身に着けられるものを贈りたくて。




ショップと言ってもそこは、古民家を改装したアトリエで、夫婦2人でやってる店。



昔ほどアクセサリーを身に着けなくなったから久しぶりに連絡してみたけど、定休日だったのに「いいよ」って言ってくれて、細かいことは聞かずにいろいろを察してくれるから、ホントにありがたい。




……むしろ、状況を呑み込めてないのはAちゃんの方で、びっくりしてドキドキを隠せてない(笑)








とにかく俺の気持ち、受け取って？




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