INNOCENT DAYS ３

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今までだってちゃんと恋愛はしてた





・・・つもり。





好きだなって感じる子はいたし、会いたいなって思うことだってあった。




だけど。








「私の事好き？」「連絡して！」「会いたい」とかって、あんまりにも言われると、、、なんか頭のすみっこがスーって寒くなって。




だってその先に必ず待ってる質問が

「私と仕事、どっちが大事？」・・・だから。



もう俺にとっては、一番のNGワード。


そんなの比べられないし、どっちも大事に決まってるのに。






どうしてそんなこと聞くのかな？


俺のこと、信じてもらえてないのかな？って、その言葉を聞くと、なんか急に冷めちゃって。





だからいっつも「仕事。」って答えてた。


そこでその恋はおしまい。









なのに。









最近じゃ、俺の方から「逢いたい」って言いたくなって困る(笑)




AちゃんにはAちゃんの世界があって、


俺には俺の世界がある。




Aちゃんのコンクール出場を後押ししたの、俺なのに。





想像以上に、練習練習の毎日みたいで………俺もちょうどレコーディングや次のツアーの準備が重なって忙しくてなかなか逢えない。



俺よりもずっと長い時間を一緒に過ごしているであろうAちゃんちのグランドピアノが、今や俺のライバルだし(笑)



ホントいうと、レッスンを木崎さんと2人でしてんのも…なんか面白くないしw



仕事と練習で疲れてんのか、Aちゃんからはなかなか連絡も来ないし。





俺のこと、忘れちゃった？


逢いてーな。


連絡こねーかな。





そんな風に考えて、ハッとした。


俺が今まであっさり別れちゃった子達も、こんな風に俺のこと思ってくれてたのかな。





胸がチクンと痛んだ。







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“今、テレビ見たよ。”

“今日も面白かった！”



遅い時間に気付いたAちゃんからのメール。



びっくりしたけど、すげー嬉しくて。



思わずそのまま電話しちゃった。




「高嗣は今、何してたの？」



「ん？仕事終わって、ミツとメシ食って今帰ってきたとこ。


メール見たら、、、逢いたくなって電話しちゃった。」



「高嗣………酔ってる？」



「ん？………ン〜ちょっとだけ。」



思わず零れた本音は、お酒のせいにさせて？




「私もね、、、今すごく、逢いたいな〜って思ってた///。」


「………///。」







なのにそんなこと言うの、ずるくね？






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