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「失礼します。」
何度目かの玉ちゃんのお宅に上がる。
今日は急な依頼で配達だけの予定だったし、1人きりだからやっぱり緊張する。
もちろん、ご本人に向かって「玉ちゃん」なんて呼べないけど。
最初の依頼の時の名前「佐々木さん」呼びから、、、「玉森だってバレてるんだからそっちでいいよ」って言ってくれて。
いつからか私の事はAちゃんって呼ばれて、、、雑談も交わすようになって。
だけど、これはあくまで仕事上のお付き合いなんだから、深く踏み込み過ぎないようにいつも心にブレーキをかけてる。
元々ファンだったことはバレてるし、だからこそちゃんと一線を引かねば…って思ってる。
選定を頼まれた木は思った程樹形も乱れていなくて、たぶん普段からマメに手入れをしてることが伝わる。
だって、ホントは名前まで付けて大切にしてる事………知ってるし(笑)
そんなところは可愛いなって思う。
玉ちゃんって、テレビとかで見るイメージとほとんど変わらなくて、いつもすごく自然体。
そのカッコよさにドキドキして初めは緊張しまくりだったのに、穏やかでホンワカした飾らない人柄に助けられて、だんだんと他愛もない会話もできるようになった。
でもやっぱりどこか纏った空気は高貴で透明感があってキラキラして見えるのは、生まれ持ってのものなのかもしれない。
固い蕾がいつの間にか花開いて、ほのかに周囲に香りを漂わせて人を魅了するみたいに、、、玉ちゃんには、控えめで穏やかだけれど、確かに人を惹きつける魅力がある。
だからこそ公私の区別をきちんとしなければ、あっけなくリアルな「玉森さん」に恋してしまいそうで。
剪定はそれ程手を入れるところもなくて、あっという間に作業も終わって帰ろうとした時。
「あのさ………今度一緒に食事行かない？」
急にそう言われた。
「え………？」
突然の言葉に戸惑う。
「あ、、、いつもこうやって急なお願いも聞いてもらってるお礼っていうか、、、」
「そんな、、、大丈夫です//。これが私の仕事ですから。」
「………………。」
一瞬の沈黙。
「その………Aちゃんの事、誘ってるんだけど、、、、ダメ？」
そう言って、ちょっといたずらっぽく優しく微笑まれたら………私の中で引いていた境界線が、一気に音を立てて崩れてしまう。
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めろん(プロフ) - 花菜さん» 花菜さん、コメントありがとうございます！拙いお話しですが読んで頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。 (2021年6月26日 0時) (
レス) id: 230cd38611 (このIDを非表示/違反報告)
花菜(プロフ) - はじめまして。最近キスマイが好きになったのでたどりつきました。以前は嵐さんのお話が好きで色々読んでたのですが、つむさんのサムシングファイブの中の翔くんのお話と横尾さんのお話がそっくりですね？ (2021年6月25日 21時) (レス) id: 0bb3add5b6 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - りっちゃんさん» わぁー｢温かい｣コメントに、私の気持ちもほっこりです(´▽｀)ありがとうございます。これからの寒い季節もキスマイの冬うたであっためてもらいましょうね♪ (2019年11月23日 0時) (レス) id: 657646c020 (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - 渉くんのお話読みました！とてもほっこりして温かい気持ちになりました！寒い今の時期にぴったりだなと思ってしまいました；ω； (2019年11月22日 15時) (レス) id: 3f1fc3d1a7 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - piroponcandyさん» いえいえ、すみませんだなんてとんでもない。ありがとうございます。横尾さんの不器用だけど真っ直ぐな愛が伝わると嬉しいです。出来るだけはやく移行出来るよう頑張りますね！ (2019年11月21日 22時) (レス) id: 657646c020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろん
| 作成日時：2018年8月21日 17時
