INNOCENT DAYS ２

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このところ高嗣の仕事が忙しいみたいで、しばらく逢えない日が続いてる。



彼らの事務所が、今年に入ってからすごく大変だってことは……こういう事に疎い私でも知ってる。


そしてそれが、少なからず高嗣たちの仕事にも影響を与えていることも。






いつもメンバーとの楽しかった出来事とかは嬉しそうに話してくれるけど、ONとOFFの切り替えははっきしていて、仕事の具体的な話は普段はあんまりしない高嗣。




でも最近、何か動きがあったみたいで忙しそうで……あんまりお休みも取れてないみたいでちょっと心配してた。。。




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そんな中、久しぶりに一緒に過ごせた。




特別な場所へ行かなくても。


特別なことをしなくても。


私が作ったご飯を「美味しい」って言いながら笑顔で食べてくれて、


ただソファーに並んで、2人でケラケラ笑いながらテレビを観て、


肩にもたれて、ちょっとだけウトウトして。



ふとが付くと肩を抱き寄せられて、そっと髪を撫でていてくれた。



………特に何もしなくても、そんな一緒に過ごせる時間が大切で幸せ。







「今年程、終わって欲しくないと思った年はないよ。｣


「………………。」




飲み終えた缶ビールをテーブルにコトンと置くと………そんなことをポツリと呟いた高嗣。


それ以上何も言わなくても、切なさややるせなさが伝わって、胸がギュって苦しくなる。


何にもしてあげられない自分がもどかしい。




「あ、、、ごめんごめん。大丈夫だよ。」


私の方に向くと、ふわっと笑顔を見せる。


そして、新しいお仕事のことをポツリポツリと話してくれた。




「ちゃんと、もう前向いて次に進んでるから。」


「………うん、良かったね。」


「嫌なことも、辛い事も、、ちゃんと乗り越えてかなきゃね。」


そう笑う瞳の奥には、強い光を宿してる。





「辛い時こそ、常に笑顔！だからね。ほら、笑って！」


そう言って、私の頬を両手で引っ張って、クククっていつもみたいに笑うから。


「もーやめて///！」


って、私も笑顔になる。








そうやってすべてを受け止めて、今までもいくつもの大変なことを乗り越えてきたのかな？


すごいな。



私に出来ることなんて限られているけど、少しでも力になれたらな……。






こんなに好きなのに、高嗣のことを知れば知る程……もっと好きになる。


そして、私も頑張らなくちゃなっていつも力をもらってる。






私も、ちゃんと前に進まなきゃ。


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