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引き寄せられた腕の強さと反対の、、、甘いキス。
唇、、、
鼻先、、、
頬っぺ、、、
おでこ、、、
チュッて、触れるだけの優しいキスが降って来る。
二階堂君に、ギュってしがみつくように腕を回す。
その耳元に、小さく囁くように思わず
「好き。」
って言ってた。
一瞬、二階堂君がえ?って顔をして私を見る。
「初めて………Aちゃんから、好きって言ってくれた。」
「………///。」
そう言って零れ落ちそうなくらいの笑顔を見せると、もう一度唇に触れるだけのキスを落としてから、私のことをすっぽりと包むように頭から抱きしめた。
「やべ、、、嬉しすぎて止めらんなくなりそ//。」
頭上から降って来るように、二階堂君の声が頭の中で響く。
その眩暈がするような感覚の中で、二階堂君の全部を受け止めたい、、、って思った。
「いいよ。」
「え///?」
もう一度驚いた顔して私の顔を覗き込むように見るから、恥ずかしくて下を向く。
「だから………………止めなくても、いいよ///。」
そう言って、そのまま二階堂君の胸に顔を埋める。
胸の鼓動が伝わってきて、不思議と気持ちが落ち着いた。
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ベットに移動してからは、、、最初から深いキスだった。
だけど、今までのどんなキスより温かくて。
私を見つめる二階堂君の目が、すごく優しくて。
恥ずかしくてそらしたいのに、その瞳に吸い込まれるようにそらせない。
胸がギューって苦しくなる。
一瞬、今までのことがフッと浮かんだ。
不安や挫折の日々。
初めて逢った時の迷子の子犬みたいな笑顔が、そんな日々にポッと小さな灯りをともしてくれたこと。
二階堂君に再会して、惹かれてどうしようもない気持ちを止められなかったこと。
2人で一緒に過ごす時間が、泣きそうなくらい温かいこと。。。
私の前髪を、そのきれいな指で掻き分けて二階堂君の唇が優しくおでこに触れた。
「力抜いて。ここ、シワ出来てる。」
そう言って、フフって笑った。
緊張を解くように、そう言ってくれてるのがわかる。
「ゴメン。」
「いいよ、無理しないで、、、、やめる?」
「………………やめない。」
二階堂君が、大切に思ってくれてる気持ちが伝わるから。
そっと目を閉じて、
身を任せた。
体温が一つに重なった。
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めろん(プロフ) - ユーミンさん» ユーミンさん、いつもマイペース更新にお付き合いいただきありがとうございます!そうなんです、この2人には穏やかにゆっくり恋してて欲しいなって(笑)これからものんびりお付き合いくださいね♪ (2018年11月22日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
ユーミン(プロフ) - お友達にバレたかな?どうかマスコミとかに漏れませんように。この2人は穏やかに愛を育んで欲しい。これからどうなるのかドキドキです。てこ、ニカちゃんカッコ可愛い。 (2018年11月21日 21時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ユーミンさん» 蒸し暑いとは!そうなんですね〜、日本は広い(笑)ニカちゃんと主人公ちゃん、これからもよろしくお願いします。 (2018年9月21日 17時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
ユーミン(プロフ) - 九州は蒸し暑いです。ニカちゃん達の、これからの発展が楽しみ〜。シャイな2人だけど、幸せになってほしいです。 (2018年9月21日 13時) (レス) id: 59b8f94fa2 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ユーミンさん» ユーミンさん、あったかいコメントありがとうございます。これからもマイペースに頑張りますね♪そして、一緒にキスマイを応援しましょう!(^^)! (2018年9月11日 9時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2018年6月20日 17時