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言われた通りにエレベーターを降りて、駐車場の出入口前で待ってるとすぐに二階堂君がやってきた。
「お待たせ。」
ただでさえ慣れない場所にドキドキしてるのに、私をみつけたとたん……ふわって笑った二階堂君の笑顔に心臓が跳ね上がった。
ああ、もう！違う違う。どうしたの、私？……電車で帰る、って告げに来ただけ…なのに。
「ん、こっち。」って、背中を向けて歩き出そうとするから。
「あの……やっぱり、二階堂君に送ってもらう訳には………。」
その広い背中に慌てて声を掛ける。
「え、なんで？いいじゃん別に。」
なのに、そう言いながら振り返った二階堂君と目が合っただけで、またドキドキしちゃうのはどうして？
「まだ、電車あるし…。」
だって、アイドル君…なんでしょ？
「だからぁ、俺がそうしたいの。こんな遅い時間の電車、なんか心配だし………。」
照れたようにちょっと俯く。
「………///。」
時刻は23時を過ぎたとこ。この位の時間、電車に乗ることなんてよくあることなのに、女の子として扱ってくれたみたいで、やっぱりちょっと嬉しくて。
………でもダメでしょ？フツウに。
「つーか、取って食ったりしねーし！フフ。何か俺のこと怖がってる？」
「ちがっ///。そういう訳じゃなくて………。」
「じゃ、いいじゃん。」
そう言ってまた歩き出すから、その背中に着いて行くしかなくて。
「すみません………。」
………いいのかな？
「ん、乗って。」
わざわざ助手席のドアを開けてくれる。
「あの………さすがにそれは。」
「大丈夫だって。」
「後ろで………いいです。」
そう言ってるのに、背後から両肩をつかまれてほぼ無理やりみたいに、二階堂君の大きな車の助手席に押し込まれる。
彼が触れた両肩に、意識が集中してしまう。
運転席に二階堂君が座ったら、緊張はもっと加速する。
私の住所を伝えると、車が走り出す。
申し訳なさと緊張で、言葉が出てこない。
「フフフ。Aちゃん、レッスンの時はめっちゃ怖いのに………今はおとなしいね。」
「ちょ、怖いって、ひどっ。人を何だと………///。
レッスンの時の方が、距離的にはもっと近いはずなのに。
“ピアノを教える”って使命をなくした今は、二階堂君の隣にいるだけで、どうしてこんなにドキドキしてしまうんだろ。
隣でニコって笑ってる二階堂君を、何だか見れない。
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めろん(プロフ) - ATさん» ATさん、こんばんは！そうですよね。短期集中の指導ってきっと独特な距離感がありそう♪さらにそれが、お互い記憶に残る相手との再会だったら…。これから2人がどうなっていくのか見守って頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!! (2018年4月19日 22時) (
レス) id: e52504ed60 (このIDを非表示/違反報告)
AT(プロフ) - 自分のために一生懸命に教えてくれる先生って、師弟愛みたいのだろうけど絶対好きになっちゃうってUTAGE!を観てて思ってました。でももしそれが忘れられない相手だったら…師弟愛じゃなくてきっと恋に落ちちゃいますよね！続きがとっても楽しみです！！ (2018年4月18日 21時) (レス) id: 47ef217b76 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - yndreamv0mm0vpqさん» コメントありがとうございます。思わず笑ってしまいました！ニカ担じゃないのに読んで頂けてすごく嬉しいです。ニカちゃんがもっとイケメンに思えてくるように頑張りますね（笑） (2018年4月12日 0時) (レス) id: e52504ed60 (このIDを非表示/違反報告)
yndreamv0mm0vpq(プロフ) - にかちゃんがイケメンに思えてくる。ニカ担に失礼か笑笑。もう早くくっついちゃえって感じ。ドキドキして待ってます。 (2018年4月11日 18時) (レス) id: 2cf497b2db (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - アシュさん» こんにちは。コメントありがとうございます！そんな風に言っていただけると嬉しいです。更新頑張りますね♪ (2018年3月20日 17時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めろん
| 作成日時：2018年3月15日 16時
