あの日の未来へ...

story20 ページ20

あれから私はどれだけここにいただろう。


昔のことを思い出しては泣いて...。


そんなことを繰り返しながら


ただただ砂浜に座ってるだけ...。


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もしかしたら、宏光が来てくれるかもしれない。


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そんなこと期待して、

ただただ座っていた。


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携帯を取り出し、時間を見る


9時...。


さすがに肌寒くなってきた。


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そろそろ寮に帰らないとな...。


みんな、心配してるかもしれないし。


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ぁ、戻る前に私の気持ち、全部吐き出しておこう。


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そう思った私は、海に向かって叫びだした。


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あ「宏光ーっ！あの時はごめんなさいっ！いきなり消えちゃってごめんなさいっ！私、頭に腫瘍ができてて手術しないといけなくて。宏光に迷惑かけられないと思ってっ！でも、大好きだったよ。いや、今でも大好きっ！もし、許してもらえるならっ！前みたいに戻...キャーッ！？」


まだ叫んでる途中で私は後ろから誰かに抱きしめられた。


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この匂い...懐かしい。全然変わってないんだから。


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そう。私を抱きしめていたのは


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宏光だった...。


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わたくし、宮田です。by宮田俊哉

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