KM-Ft2と暮らせる de Show (ページ18)

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18☆北玉ページ18

まずは玉森くんの部屋のドアをノックする。

A「玉森くん。起きてください」

何回かコンコンとしたけれど、一向に返事が聞こえない。

仕方ないので、今度はドアを少し開けてそこから呼んでみる。

A「玉森くん、朝ですよー」

まだ彼は動いていないみたい。

A「…玉ちゃんー！もう時間ですよー！」

思わず玉ちゃんと呼んでしまう。

玉森「うぅー…はい」

やっとごそごそと彼が起き上がる影が見える。

A「下に朝食用意していますので」

それだけ告げて今度は一番奥の北光の部屋に行く。

さっきと同じ要領で呼んでみたけど、北光は全く起きる気配がない。

そういえば…寝起きが悪いって、書いてたな。

しかたなく、まだ暗い北光の部屋に入って行く。

ここに暮らすつもりはないのか、荷物はほとんどないみたいだった。

ベッドの側まで行くには気が引けたので、少し離れた所から呼んでみる。

A「北山くん、起きましょー！」

何度か呼んでみたけど、やっぱりすやすやと眠っている。

仕方ない。

ベッドの横に行き、もう一度名前を呼ぶ。

でも、まだ起きる気配がない。

余程疲れてるのね。

あどけない寝顔を見つめる。

かわいそうだけど、起こさなきゃ。

A「北山くん！もうすぐマネさん来ま…キャッ！」

体を揺らして声を掛けていたら、わたしの手が急に力強い手に捕まえられた。

A「北山く…」

驚いて顔を見ようとしたら、それを邪魔されるみたいに彼の腕の中に捕まえられる。

ちょうど北光の首筋に唇が当たる。

A「きっ北山くんっ、離しなさいっ」

驚きすぎて、まともな声にならない。

A「北山くんっ…」

北光「そこで喋られると、平静保てないんだけど？」

何となく、寝起きの声は艶っぽい。

そんな声が、右の頭に押し付けられる。

どうすればいいのか焦ってしまい、どんどん動けなくなる。

.

「こらーーーー！！！！」

たくさんの大きな声が聞こえたと思うと、北光の腕がわたしの体から剥がれた。