KM-Ft2と暮らせる de Show (ページ14)

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14☆傷藤ヶ谷side ページ14

結局、朝飯の途中でマネージャーが来てしまい、俺と玉は慌てて家を出た。

マネ「プラマネ、Aちゃんなんだって？」

玉「マネさん知ってんのー？」

車を出してすぐにマネが話し始めた。

マネ「入社した時から知ってるよ。一生懸命でかわいいでしょ？」

藤ヶ谷「うん。でもあれは固いともいうでしょ(笑)」

玉「(笑)」

マネ「まぁ元々真面目なコだったけど…あんなことがあればね……固くもなるよ」

急に真面目な顔して話し出すマネの顔を、俺と玉は見ていた。

藤ヶ谷「俺ら、まだプラマネとよく話せてなくて。『あんなこと』って…なんすか？」

玉は黙って聞いてる。

余計なこと言っちゃたなーというみたいな仕草で、マネが重々しく口を開く。

マネ「Aちゃんが話してないなら…他のメンバーに言うなよ？」

俺と玉は黙って頷く。

マネ「前の担当のグループを受け持ってたのは２年前。それまでの６年間、Aちゃんはずっとあいつらと一緒だった。今のおまえたちと同じ環境でな」

藤ヶ谷「２年前？」

マネ「お前たちのプラマネになる直前まで、マネージャーをせずに事務職をしてた」

藤ヶ谷「…なんで？」

…

マネ「ちょうど２年前は彼らがブレイクした年で。それまで追っかけしてたファンたちの不満が爆発していた時期だった」

運転しながらマネは辛そうな表情になった。

マネ「その追っかけたちが、いつからかヤラカシに変わって、Aちゃんの存在をついに嗅ぎ付けて…腹いせに…」

マネが深い溜め息をつく。

嫌な予感がした。

マネ「自分の男友達を使って…彼女に乱暴させたんだ」

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玉は黙ってうつむいていた。

俺は…

震えた。

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マネ「結局、それは偶然寮に帰ってきたＡが助けて未遂に終わったらしいけど…さすがに事務所サイドは事態を重くみて、寮の解散。プラマネから外し、Aちゃんには担当タレントとの接触を禁止した」

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その後、俺も玉も、もう何も聞かなかった。

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